平面表現ゼミナール
教授・平木 美鶴
2単位
目的
これまでの絵画表現研究を土台として,カンバスやパネル等の基底材を制作し,個別テーマによって制作を行うことにより各自の表現形式を形づくるための研究や大学構内や地方自治団体との協力のもとに環境アートを行う.批評会では,受講者が制作した作品を通して,絵画が人間にとってどのような関わりを示しているか検討を行う.現代絵画はその時代に生きる人間の存在や社会をどのように捕らえていくかの指針であったり,代表であったりする.今に生きる私たちが感じていることは,社会の様々な動きとともに培われてきたものであるし,生活環境も大きく影響していると思われる.そのように形成された自己を視覚表現できる事が目的である.
概要
絵画表現の応用
キーワード
絵画,美術,芸術
注意
この科目は,3年で2単位,4年で2単位の計4単位取れる重ね読み科目である.授業計画1∼3と4∼5を隔年開講する.
目標
1. | 各自の表現形式を見つける. |
計画
1. | 1.パネルに描く絵画(木の特性を生かす.) |
2. | ·パネルの制作⋯組み立て方,表面の仕上げ |
3. | · パネルに描く⋯マイナス要素を入れる. |
4. | 2.パネルに描く絵画(オブジェを画面に入れる) |
5. | ·パネルの制作⋯組み立て方,表面の仕上げ |
6. | ·パネルに描く⋯オブジェを入れる |
7. | 3.カンバスに描く絵画(偶然性を生かした効果) |
8. | · 布地のカンバスに偶然性を生かした効果を様々試す. |
9. | · 枠にカンバスを張り付け,偶然性から発想した形を描く. |
10. | 4.カンバスに描く絵画(マチエール研究) |
11. | · カンバスに砂や土,石を砕いたもの等を接着させる. |
12. | · 画面に表情が生まれるまで作業をくり返す. |
13. | 5.環境芸術について |
14. | ·自然の中に人工的作為を残す. |
15. | ·風景に錯視を潜ませる. |
16. | 批評会⋯作品制作後に毎回批評会を行う.自作の作品についての感想を述べ合う. |
評価
評価は,作品評価を基本として,出席や授業への取組み姿勢等を併用して行う.
再評価
行わない
教科書
教科書は,使用しない.参考書は,抽象絵画の誕生:土肥美夫(白水社 1984),西洋の美術-新しい視座から-:神林恒道,潮江宏三
連絡先
平木(103, 088-656-7167, hiraki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜日 12時∼13時