2010年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学部課程 — 3年(前期), 4年(前期)

2010年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学部課程 — 3年(前期), 4年(前期)

日本史演習I

教授・桑原 恵

2単位

目的

日本の戦国期から明治維新期にかけての主要な論文を取り上げて,それらの主張点問題点等を検討し,学生が個々の関心にそった研究を進めてゆくための方法や視角などを身につけられるようにする.論文の読解を進めることで,研究史の理解を深め,史料に基づいて議論する能力を養う.

概要

日本近世史の史料を解読する能力を身につけ,近世史に関する主要な論文の読解と論評を行う能力を養成する.

キーワード

日本近世史,論文演習,史料講読

関連科目

日本史演習II

注意

学生の発表を中心に授業を進める.発表者以外の者も,必ず質問·発言をして議論を展開することによって,論文読解の能力を養うようにする.この授業は,「日本史演習l」(衣川教官担当,火曜日3·4講時)と密接に関連させて行い,随時共同授業を行う.日本文化サブコースで,日本史を専攻しようとする学生は両授業を必ず受講すること.

目標

1.日本近世史の史料や論文の内容を理解し,論評できる能力を身につけること.

計画

1.演習で取り上げる史料や論文は,開講時にリストを配布して,学生の希望に基づいて担当を決定する.取り上げる分野の例としては,以下の通りである.
2.I.近世初期政治史関係の論文
3.II.村落史研究
4.III.村と支配--非領国地域と領国地域との比較
5.IV.身分制論の諸研究
6.V.都市史研究の成果から
7.VI.思想史研究からの視点
8.VII.幕末維新期研究の成果から
9.VIII.女性史研究の成果から
10.IX.地方史に関する諸研究
11.X.藩政・領主制に関する諸研究
12.徳島城博物館への見学
13. 〃
14.県立文書館への見学と歴史史料の利用について学習
15.総括授業

評価

担当した論文についてまとめるレジュメ,史料等や発表,さらには,演習時の発表や意見の提示などの平常点に基づいて,レポートによって評価する.

再評価

行わない.

教科書

講義のはじめに詳しく論文のリストを配布し,論文も配布する.参考文献は演習を進めながら 適宜指示する.

連絡先

桑原(088-656-7157, megumi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 前後期とも,水曜日11時50分∼12時50分