2010年度 総合科学部 人間社会学科 法律経済コース 学部課程 — 3年(前期)

民法III

准教授・直井 義典

2単位

目的

民法Ⅰ・Ⅱの学習をもとに,金融界で必須の債権総論・担保物権に関する知識を身につけ,民法のうち財産法領域の体系的な理解をする.

概要

本講義では,金融界で必須の知識となっている保証人・抵当権・連帯債務などのについて扱う債権総論・担保物権法を,これまでに学習した事例との関連に気を配りながら講じていく.余力があれば最先端の金融手段についても講じることとしたい.

キーワード

債権,保証,担保,抵当権

先行科目

民法I民法II

注意

毎回六法を持参すること.

目標

1.民法の根底をなす概念を習得することにより,物権法・債権法と連関させた形で財産法の全体像が把握できるようにする.

計画

1.債権内容の確定
2.弁済
3.債権譲渡
4.強制履行
5.損害賠償
6.債権者代位権
7.詐害行為取消権
8.連帯債務・保証債務
9.抵当権1(概要)
10.抵当権2(効果)
11.抵当権3(特殊な抵当権)
12.非典型担保1(仮登記担保)
13.非典型担保2(譲渡担保・所有権留保)
14.法定担保物権(留置権・先取特権)
15.質権
16.期末試験

評価

出席状況(25点)ならびに期末試験の成績(75点)による.

再評価

行わない.

教科書

大村敦志『基本民法Ⅲ 第2版』(有斐閣)

中田裕康=潮見佳男=道垣内弘人編『民法判例百選Ⅰ 第6版』(有斐閣)

中田裕康=潮見佳男=道垣内弘人編『民法判例百選Ⅱ 第6版』(有斐閣)

参考資料

講義の際に適宜紹介する.

連絡先

直井(naoi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日10時30分∼12時