法律学演習I[経済法]
教授・泉 克幸
4単位
目的
経済法とは,競争政策や産業政策,技術政策などの,国家が達成しようとしている様々な経済政策に関する法の総称であり,民法や憲法といった特定の法律を指すものではない.経済法の代表例は,公正かつ自由な競争を通じて市場原理を適切に機能させることで一般消費者の利益を確保し,国民経済の民主的で健全な発達の促進を目的とする独占禁止法である.その他,経済法にはスーパーや百貨店を規整する大規模小売店舗立地法,NTT等を規整する電気通信事業法,金融機関を規整する銀行法や証券取引法などがある.また,経済法には国家間の経済摩擦や技術援助などを扱う国際経済法,企業の国際的活動から生じる法的諸問題を扱う国際取引法,経済·産業のソフト化·IT化に伴い重要性を高める知的財産法(具体的には,著作権法や特許法など),PL法などが含まれる消費者保護法などの各分野がある.
概要
経済法の専門的理解とリーガルマインドの養成インドの養成
キーワード
経済法,独占禁止法,知的財産法
注意
好奇心,探求心,行動力は学問をやる者の最低条件である.加えて,法学の場合,世間の大体が納得するような合理的·客観的判断を下し得る「常識」と,このときはこうなるが別のときにはどうなるだろうか,といった色々なことを次々に想定できる「想像力」が必要である.
計画
1. | 大学のゼミの最も重要な役割は,特定の学問領域を深く,時間をかけて精確に学ぶことである.具体的な研究テーマやテキスト等は学生と相談の上決定するが,いずれにせよ,かなりの量の資料を前もって熟読した上でゼミに臨み,活発な議論の中で批判精神を養うことを目的とする. |
評価
演習の特性ゆえ,出席が大前提となる.そして,報告の内容,議論の参加等を基本に,課外活動についても一定程度,評価の対象とする.
再評価
行なわない.
教科書
未定(ゼミ生の希望に応じて随時紹介).
連絡先
- オフィスアワー: 通年:水曜16時10分から17時10分