芸術基礎理論演習
目的
芸術は,作家の美の理念を,それにふさわしい感覚形象に表現する活動およびその作品であるとも言える.そのような芸術活動や作品に接する事または,自ら活動をする事で,人は,精神的な豊かさを手に入れ,より良く生きる活力とする事ができるであろう.この講議では,芸術を様々な分野から幅広く捕らえていく事で,これから芸術を学ぶための基礎を理論的に,演習も交えながら展開していく.具体的には,作曲,音楽学,現代美術,身体芸術を専門とする4名の教員によるオムニバス方式の講議である.
概要
芸術
注意
この授業は,マルチメディアコースの必修科目である.マルチメディアコースの2年生は,必ず履修する事.
目標
1. | 芸術を学ぶための基礎を習得する. |
2. | 芸術を様々な分野から幅広く捕らえる. |
計画
1. | 授業全体の説明(全員) |
2. | 音楽を科学する,音の調和と音律,ピタゴラス音律,調和する3度(宮澤) |
3. | ミーントーンからウェル・テンペラメント(宮澤) |
4. | 様々なテンペラメント,そして12平均律(宮澤) |
5. | 20世紀の様々な音律(宮澤) |
6. | 音楽学とは(片岡) |
7. | 音楽象徴論について(象徴の概念)(片岡) |
8. | 音楽象徴論について(音楽における象徴)(片岡) |
9. | 音楽象徴論について(バッハの音楽における象徴的表現)(片岡) |
10. | メディアとテクノロジー,現実認識の記述としてのメディア (河原崎) |
11. | オープンソースという考え方と物理的権力,ネットワークと共有の問題,「みんな」の問題(河原崎) |
12. | 表象表現と精神分析,自己認識と仮想化しきれない残余,「自分」の問題(河原崎) |
13. | ゲームという表現,インタラクティビティの問題(河原崎) |
14. | 舞踊美の構成について(中村) |
15. | 作品の鑑賞と理解(中村) |
16. | 全体のまとめ(全員) |
評価
評価は,期末レポートの結果と出席や授業への取組み姿勢等を併用して行う.
再評価
行わない.
教科書
『増補-響きの考古学』平凡社ライブラリー(2007)を,宮澤担当分の講義で教科書として使用する.受講学生は必ず購入すること.他の担当者が受けもつ授業の準備物や参考書については,授業中に随時指示する.
連絡先
中村(3120, 088-656-7209, nakamura@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
片岡(201, 088-656-7161, kataoka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
宮澤(マルチメディアA棟 204, 088-656-7163, miyazawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
河原崎(tk@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
備考
来年度からは,社会創生学科の「芸術創生基礎演習(後期開講)」を受講することで読み替える.従って「芸術基礎理論演習」という名称で授業を行うのは,今年度が最終回となる.