2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 環境共生分野 — [選択] 1年(後期)

環境影響評価特論演習

教授・小山 保夫, 教授・上月 康則

2単位

目的

学術論文によって,専門的な環境影響評価に関する最新の知識を理解し,問題解決に活用できるようにする.

概要

人間活動による環境への影響を調査・予測・評価する際の手法につき理解を深めると共に,環境影響評価の一連の手続きの理解を深め,その応用と問題点について学術論文を講読するなどして考察する.特に化学物質の環境影響評価については,哺乳類やその細胞等を用いた試験手法について,環境悪化に伴う生態系影響評価については,沿岸域の問題を対象にした評価手法について,それぞれに幅広く情報を集め,その基礎と応用について習熟する.

キーワード

毒性影響評価,生態系影響評価

注意

なし.

目標

1.環境影響評価に関する知識を理解し,問題解決に活用できるようにする.

計画

1.環境汚染化学物質の環境影響評価に関する学術研究の現状(小山)
2.哺乳類動物を用いた毒性影響評価に関して(1)実験計画と手続き(小山)
3.哺乳類動物を用いた毒性影響評価に関して(2)実験(小山)
4.哺乳類動物を用いた影響評価の方法・種差による問題点について(小山)
5.哺乳類動物から摘出した臓器を用いたIn Vitro毒性影響評価と問題点について(小山)
6.哺乳類臓器から摘出した細胞を用いたIn Vitro毒性影響評価と問題点について(小山)
7.実験条件・手法による影響評価の限界と今後の展望について(小山)
8.沿岸域の生態系影響評価に関する学術研究の現状(上月)
9.赤潮,アオサの異常繁殖,貧酸素化,青潮による生態系影響評価について(1)(上月)
10.赤潮,アオサの異常繁殖,貧酸素化,青潮による生態系影響評価について(2)(上月)
11.赤潮,アオサの異常繁殖,貧酸素化,青潮による生態系影響評価について(3)(上月)
12.赤潮,アオサの異常繁殖,貧酸素化,青潮による生態系影響評価について(4)(上月)
13.沿岸域の生態系影響の評価方法に関して(1)(上月)
14.沿岸域の生態系影響の評価方法に関して(2)(上月)
15.総括(小山)
16.試験

評価

課題・レポート・発表等を総合的に判断する.

再評価

なし.

教科書

なし.

参考資料

学術論文や参考書を適宜指示する.

連絡先

小山(総合科学部3号館3N06, oyama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: メールで用件を伝えてください.内容により,日時の設定をします.
上月(エコ505, 088-656-7335, kozuki@eco.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日,14:35から16:05,18:00から19:30