2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 環境共生分野 — [選択] 1年(前期)

環境適応学特論

教授・松尾 義則, 准教授・山城 考

2単位

目的

地球上の生物の多様性は人間活動の直接または間接的な活動により急速に減少している.動物や植物の集団サイズが縮小すると,遺伝的多様性の減少につながり,結果として環境へ幅広く適応する能力が減少する.本講義では,生物の進化や環境適応について進化学および集団遺伝学の側面から解説を行い,生物の保全について理解を深めることを目標とする.

概要

オムニバス方式/全15回 (松尾義則/8回)生物の集団において,集団のサイズ変化が集団の遺伝的構成にどのような影響を及ぼすかをわかりやすく解説する.また,集団のサイズが減少して起こる近親交配の影響についても解説する.(山城考/7回)野生生物集団について,集団サイズの縮小化が遺伝的多様性に与える影響,生物間の相互作用による集団の遺伝的組成の変化,絶滅危惧生物の管理の実践などの保全遺伝学的な内容について講義を行う.

計画

1.第1回:遺伝的構成に関係するパラメーター(松尾)
2.第2回:集団サイズが大きいときの遺伝的変化(松尾)
3.第3回:集団サイズが小さいときの遺伝的変化(松尾)
4.第4回:集団サイズ以外の重要な要因(松尾)
5.第5回:近親交配(松尾)
6.第6回:小集団と近親交配(松尾)
7.第7回:小集団で起こる遺伝的変化(松尾)
8.第8回:小集団の効果の実例(松尾)
9.第9回:野生生物の絶滅と保全の必要性(山城)
10.第10回:野生生物の遺伝的多様性(山城)
11.第11回:集団の進化遺伝学(山城)
12.第12回:野生生物の遺伝と絶滅(山城)
13.第13回:野生生物の保全(対象の設定)(山城)
14.第14回:野生生物の保全(遺伝的管理)(山城)
15.第15回:野生生物の保全(系統保存と復元)(山城)

評価

授業に対する積極性(50%)とレポート(50%)

連絡先

松尾(適応進化学研究室, 656-7270, matsuo@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
山城(088-656-7257, tyamash@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)