環境物質科学特論A
目的
分析科学技術的な手法による最新の研究手法を学ぶとともに,問題解決への糸口を発見することができる.
概要
今井(15回のうち5回を担当)環境,物質,材料および生命科学に関連した必須および有害な無機物質の分析法の具体例について講義する.沼子(15回のうち5回を担当)地球表層環境において固体の状態で存在する鉱物・土壌・生体硬組織などに対する物質科学的分析手法を学ぶ.具体的な例を用い,試料調製,分析法の原理と操作法,データの解析などを解説する.山本(15回のうち5回を担当)空気・水・土壌・食品・生体試料などに含まれる有害な微量有機汚染化学物質の最新の分析方法や前処理方法の理論と応用例,ならびに環境中での動態について講義する.
キーワード
環境汚染,都市環境,自然環境,分析方法,生物検定
目標
1. | 人類の経済活動に起因した社会経済活動環境,都市および自然などに係わる生活圏環境および地球上の幅広い環境状態を示す地球表層環境などにおける無機および有機物質に関連した化学物質について分析,調査,および物質科学的な知見について講義する. |
計画
1. | 生活圏および自然環境圏の環境物質の概要と研究準備(今井) |
2. | 有害重金属分析元素の基礎(今井) |
3. | 地球環境汚染有害元素の分析方法 (今井) |
4. | 化学形態を明らかにする分析方法 (今井) |
5. | 地球循環物質の環境化学の調査・研究法 (今井) |
6. | 地球表層に存在する固体物質への分析(沼子) |
7. | 電子顕微鏡法の基礎(沼子) |
8. | 電子顕微鏡法の応用(沼子) |
9. | 地球表層環境試料に対する電子顕微鏡の適用法(沼子) |
10. | 地球表層環境試料に対する蛍光X線分析の応用(沼子) |
11. | 顕在化する有害な環境微量有機汚染化学物質の概要(山本) |
12. | 環境サンプリングと前処理法(山本) |
13. | 質量分析器を用いた分析法の基礎(山本) |
14. | 質量分析器を用いた分析法の応用(山本) |
15. | 酵素免疫測定法などの生物検定法(山本) |
16. | 総括授業 |
評価
課題レポート等を総合的に判断する.
参考資料
授業中に適宜紹介する
連絡先
今井(総合科学部3号館2N08, 088-656-7273, imai@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 前·後期 火10:30-11:40,木曜日 13:30-14:20
沼子(3202-2, 088-656-7265, numako@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜日 12時∼13時
山本(総合科学部3号館 2N07, 7618, hiroshi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)