2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 環境共生分野 — [選択] 1年(前期), 2年(前期)

2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 基盤科学分野(文系) — [選択] 1年(前期), 2年(前期)

資源環境経済学特論

教授・眞弓 浩三

2単位

目的

この講義では,エネルギーと資源環境問題に対する近代経済学的方法論と分析用具の基礎を学習するとともに,近代経済学的アプローチの限界を提示することである.近代経済学的接近法の適用例についても学習する.

概要

次の項目について講義する:1.エネルギーと資源環境問題の概観;2.エネルギーと資源環境問題に対する近代経済学的方法論の基礎 (基礎的概念と分析用具)とその限界;3.枯渇性エネルギー資源の世代間配分;4.更新性エネルギー資源の利用と限界;5.鉱物資源配分の諸問題; 6.更新性資源(森林・漁業)の諸問題

計画

1.第1回:エネルギーと資源環境問題の概観: エネルギー
2.第2回:エネルギーと資源環境問題の概観:鉱物資源
3.第3回:エネルギーと資源環境問題に対する近代経済学的方法論の基礎 (基礎的概念と分析用具)とその限界:ミクロ経済学
4.第4回:エネルギーと資源環境問題に対する近代経済学的方法論の基礎 (基礎的概念と分析用具)とその限界:厚生経済学の基礎
5.第5回:エネルギーと資源環境問題に対する近代経済学的方法論の基礎 (基礎的概念と分析用具)とその限界:ジョージェスクレーゲンの功績
6.第6回:エネルギーと資源環境問題に対する近代経済学的方法論の基礎 (基礎的概念と分析用具)とその限界:エコロジー経済学からの批判
7.第7回:枯渇性エネルギー資源の世代間配分:石油と天然ガスの現状
8.第8回:枯渇性エネルギー資源の世代間配分:ホテリングルールの限界
9.第9回:枯渇性エネルギー資源の世代間配分:世代間配分
10.第10回:更新性エネルギー資源の利用と限界:更新性の定義と緒問題
11.第11回:更新性エネルギー資源の利用と限界:太陽光の利用とその限界
12.第12回:鉱物資源配分の諸問題:レアメタルの現状
13.第13回:鉱物資源配分の諸問題:ジョージェスクレーゲンの問題提起
14.第14回:更新性資源の諸問題:森林資源
15.第15回:更新性資源の諸問題:漁業資源

評価

授業で学習した項目からテーマを選び,タームペーパーを書いてもらい単位を認定する

教科書

なし

参考資料

資料は適宜配布する

連絡先

眞弓(1316, 088-656-7175, mayumi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)