2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 環境共生分野 — [選択] 1年(前期)

生化学特論

教授・増田 俊哉, 准教授・佐藤 高則

2単位

目的

生命活動をつかさどる生体分子は,低分子から高分子まで多岐多様なものが存在する.複雑な生命現象やそれを取り巻く諸問題に対しては,これら生体分子レベルでの理解が不可欠となってきている.本授業では,生体を構成する生体分子の化学構造,物性,機能,代謝,分析法について,生化学的観点より講義する.

概要

(概論)生体を構成する生体分子の構造-機能相関に対する解説と,それらの分析原理・分析法について学ぶ.(シラバス,授業の趣旨,目的,概要,評価方法の説明/1回) (増田俊哉/7回) 生体分子のうち糖質,アミノ酸,脂質などの低分子物質およびそれら由来の2次代謝産物の分析,構造,化学的性質,生合成,代謝,機能を概説する. (佐藤高則/7回) 生体分子のうちタンパク質(酵素,ペプチド)および核酸の種類,化学構造,機能について解説を行い,これらを分析する生化学的手法や生化学分析機器の原理・分析事例について述べる.

目標

1.種々の生命現象に関する諸問題に対し対応するための,生体分子およびその分析法に関する知識の習得を目標とする.

計画

1.シラバス,授業の趣旨,目的,概要,評価方法の説明(増田,佐藤)
2.生体系低分子物質の化学構造と性質(増田)
3.1次代謝産物と2次代謝産物(増田)
4.1次代謝産物の生合成(増田)
5.2次代謝産物の生合成(増田)
6.生理活性物質の由来と化学構造(増田)
7.生理活性物質の機能発現機構(増田)
8.生理活性物質研究法概論(増田)
9.タンパク質・酵素の化学構造と機能(佐藤)
10.タンパク質の分離法(佐藤)
11.タンパク質の分析法 (佐藤)
12.タンパク質構造解析法(佐藤)
13.ヌクレオチド・核酸の構造と機能(佐藤)
14.核酸分離・分析法(佐藤)
15.遺伝子解析法・データベース利用法(佐藤)
16.統括授業

評価

出席,授業への取り組み,レポートを総合的評価(増田,50%) ; 出席(30%)とレポート(20%)で評価する(佐藤)

再評価

なし

教科書

なし

参考資料

なし(増田)

プリント・HP(http://www.geocities.jp/satokichi2004jp/syllabus/jyugyou.htm)で配布する(佐藤)

連絡先

増田(2N01, 088-656-7244, masuda@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
佐藤(3N05, 088-656-7657, tsatoh@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 授業時間以外の平日9:00-16:00