2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 地域創生分野 — [必修] 1年(通年), 2年(通年)

2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 環境共生分野 — [必修] 1年(通年), 2年(通年)

2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 基盤科学分野(文系) — [必修] 1年(通年), 2年(通年)

2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 基盤科学分野(理系) — [必修] 1年(通年), 2年(通年)

地域科学特別演習Ⅰ

教授・葭森 健介

8単位

目的

アジアの地域社会を考えるには西洋の理論では理解し得ない部分が多くあることを認識し,そうした問題に立ち向かうため歴史的背景を踏まえ分析する必要があること,そのためにはアジア史を通じて組み立てられた地域社会や基層社会についての理論についての理解も不可欠であることを自覚した上で,それぞれの取り組むテーマについて考えさせる.

概要

中国を中心とするアジアの地域社会の特質について歴史的背景をふまえ修士論文を作成しようとする学生に対し,各学生の論文テーマに即した資料講読等を通じ,研究上の課題とその課題解決のための方法を学ばせる.材料として六朝隋唐を中心とする中国前近代の地域社会や国家関する資料や研究を取り扱いつつも,そうしたアジアの地域社会の伝統的社会関係が現代社会の社会矛盾,国際問題を解決する鍵となっていることを踏まえ,地域社会における人間関係,文化の再生について受講生と共に考える.

キーワード

アジア,地域社会,共同体,基層社会

目標

1.最終目標は修士論文の作成にあり,そのための考え方や資料操作の方法について身につけさせる.

計画

1.修士論文を書くために
2.卒業研究のテーマと修士論文のテーマ-報告討論(1)
3.卒業研究のテーマと修士論文のテーマ-報告討論(2)
4.地域社会の視点から見たアジア論ー論文講読と討論(1)
5.地域社会の視点から見たアジア論ー論文講読と討論(2)
6.基層社会論から見たアジア論ー論文講読と討論(3)
7.基層社会論から見たアジア論ー論文講読と討論(2)
8.地域社会論から見たアジア史-史料講読と討論(1)
9.地域社会論から見たアジア史-史料講読と討論(2)
10.地域社会論から見たアジア史-史料講読と討論(3)
11.地域社会論から見たアジア史-史料講読と討論(4)
12.地域社会論から見たアジア史-史料講読と討論(5)
13.研究課題と地域論-報告と討論(1)
14.研究課題と地域論-報告と討論(2)
15.修論までの研究計画と経過報告
16.総括

評価

授業での報告と討論の参加状況から評価する

再評価

原則として,再試験等は行わない

教科書

受講者の興味関心,及び授業テーマとの関係を考え,相談しつつ講読する研究論文及び資料を選定する.資料はプリント配布

参考資料

『社会与国家関係視野下的漢唐歴史変遷』(中国華東師範大学出版社)他,詳しくは授業で指示

連絡先

葭森(アジア史研究室, 088-656-7156, yosimori@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日 午後12:30∼13:30