2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 地域創生分野 — [選択] 1年(前期), 2年(前期)

地域言語文化特論

教授・有馬 卓也

2単位

目的

中国古代の文物(春秋戦国から前漢期における思想文献,そして魏晋南北朝期から隋唐期に至る文学作品など)などを詳細に見ていく事によって,その背後に存する基層文化を理解していくこと.加えてそういった中国の文化が色濃く反映している日本の江戸期・明治期の文化事情を理解していく事を目的とする.

概要

今年度は明治期の女性による女性論を見ていく.テキストとして当時の様々な女性論を掲載する叢書『思想の海へ』(社会評論社)の(20)「愛と性の自由」を使用し,そこに展開されている様々な女性論を考えていきたい.

キーワード

明治思想,女性論

目標

1.幅広い視野をもって文化を理解できるようにする

計画

1.ガイダンス
2.岸田俊子「婚姻の不完全」
3.清水紫琴「当今の女学生の覚悟如何」
4.清水紫琴「こわれ指輪」
5.福田英子「男女道を異にす」
6.平塚らいてう「独立するについて両親に」
7.岩野清子「弱きが故に誤られた私の新聞記者生活」
8.大杉栄「一情婦に与えて女房に対する亭主の心情を語る文」
9.神近市子「三つの事だけ」
10.伊藤野枝「申し訳だけに」
11.田村俊子「悪寒」
12.古屋信子「理想の女性」
13.山川菊栄「景品つき特価品としての女」
14.高野逸枝「山川菊栄氏の恋愛観を難ず」
15.八木秋子「恋愛と社会」ほか

評価

演習形式で行う.出席と分担発表の内容による.

再評価

行わない

教科書

『思想の海へ(20)愛と性の自由』(社会評論社)

連絡先

有馬(088-656-7119, arima@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 随時