2010年度 総合科学教育部 地域科学専攻(博士前期課程) 博士前期課程 基盤科学分野(理系) — [選択] 1年(前期)

物質エネルギー特論

教授・中山 信太郎, 教授・日置 善郎, 准教授・伏見 賢一

2単位

目的

現代科学における重要な基礎概念である「物質」および「エネルギー」の基本的理解

概要

物質エネルギーについて原子核・素粒子・宇宙物理学の観点から概観する.原子核物理学では原子核を形成する結合エネルギーを中心に解説する.素粒子物理学では標準模型に基づき,種々のクォーク,レプトン,ゲージボソンの基本的な性質,強相互作用および電弱相互作用の標準模型,更にそれらを高い立場で統一しようとする大統一模型を学ぶ.宇宙物理学では,宇宙暗黒物質・宇宙進化を中心としたテーマに関する講義を行う.

キーワード

クォーク・レプトン・ゲージボソン,素粒子の標準模型,宇宙暗黒物質

注意

積極的な受講態度を期待する.

目標

1.現代量子科学の基礎である素粒子の標準模型を学び,物質およびエネルギーの存在形態について理解すること.同時に,それが宇宙科学と如何に結びついているかを知ること.

計画

1.素粒子の相互作用1 素粒子の分類
2.素粒子の相互作用2 電弱相互作用
3.素粒子の相互作用3 強相互作用
4.場の量子論の基礎1 スカラー場
5.場の量子論の基礎2 ディラック場
6.場の量子論の基礎3 ベクトル場
7.暗黒物質と素粒子1 観測データ
8.暗黒物質と素粒子2 超対称性の基礎
9.暗黒物質と素粒子3 超対称性と標準理論
10.太陽ニュートリノ1 観測データ
11.太陽ニュートリノ2 標準太陽模型
12.太陽ニュートリノ3 ニュートリノ振動
13.素粒子の標準模型1 ゲージ原理
14.素粒子の標準模型2 対称性の自発的破れ
15.素粒子の標準模型3 標準模型の基本構成
16.総括授業

評価

受講態度・講義中のレポート(50 %),論文読解(30 %),期末の課題(20 %)を総合して評価する.

再評価

有(レポート)

教科書

なし(適宜プリントを配布する)

参考資料

なし(必要に応じて講義中に紹介する)

連絡先

中山(1N02, 0886567236, nakayama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月∼金 17:30∼18:00
日置(総合科学部3号館 1N04 号室, 088-656-7234, hioki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日 11:50∼13:00 (質問などは在室中ならいつでも可)
伏見(総合科学部3号館1N01, 088-656-7238, kfushimi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 平日の11:50-12:50