臨床心理学特別演習
教授・佐藤 健二
4単位
目的
演習を通して,修士論文のテーマ設定,実験あるいは調査手続きの考案,実施,データ解析,執筆など,一連の論文作成について学ぶ.
概要
本演習では,修士論文作成のための指導を,主に臨床社会心理学,認知行動療法の観点から行う.すなわち,臨床社会心理学の観点から捉えることが有意義なテーマについて,学生が,問題提起,計画立案,データ収集・解析,考察,執筆することが出来る能力を養成することを目指す.具体的なテーマとしては,トラウマを開示することが心身の状態に及ぼす影響,社会不安障害の認知行動モデルなどである.
キーワード
心理臨床的視点,調査研究,実験研究
注意
受講生は,各自研究課題を考える.研究テーマは,心理学的手法を用いた臨床心理学に関する内容とする.受講生各自が,修士論文を進めていくこととする.各指導教員の主な指導領域については,募集要項などに示している.授業においては,指導教員による個別指導と受講生同士のグループ討議などで研究内容の検討を行う.
目標
1. | 修士論文作成に必要な能力を養成する |
計画
1. | ガイダンス |
2. | 研究テーマの選び方1:概観 |
3. | 研究テーマの選び方2:文献展望の方法論 |
4. | 研究テーマの選び方3:先行研究の批判的読解と問題提起の方法論 |
5. | 研究構想の立案,発表,検討1 |
6. | 研究構想の立案,発表,検討2 |
7. | 研究構想の立案,発表,検討3 |
8. | 修士論文中間発表 |
9. | データ収集と解析の方法論1:観察 |
10. | データ収集と解析の方法論2:調査 |
11. | データ収集と解析の方法論3:実験 |
12. | 考察と執筆1:設定された研究目的と得られたデータとの照合 |
13. | 考察と執筆2:得られたデータの先行研究,研究史上への位置づけ |
14. | 研究成果の発表1:データ・プレゼンテーションの方法論 |
15. | 研究成果の発表2:学会・研究会などにおけるプレゼンテーションの方法論 |
16. | 研究成果の発表3:学会誌などへの投稿,公刊の方法論 |
評価
受講態度,授業時の文献,研究計画等の発表状況等を総合的に勘案し,評価を行う.
再評価
無し
教科書
特に使用しない
参考資料
必要に応じて配布する.
連絡先
佐藤(3S05, 088-656-7202, satoken@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 木曜日12:10-12:40