自然と技術 / 第四紀の自然環境
Science and Technology / Quaternary Natural Environment
平成19年度以前の授業科目:『自然と技術』
平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『自然と技術 / 第四紀の自然環境』
准教授・西山 賢一
2単位
月(1.2) 全授業の目的
地球温暖化,海面上昇,異常気象,砂漠化,水資源の汚染,資源の枯渇など,地球規模での種々の環境問題が懸念されている.このような地球規模での環境変化を理解するためには,地球科学の知識が必須である.特に,地球の歴史の中でも「最近」といえる「第四紀」(約260万年前以降,現在まで)における自然環境の変遷史を理解しておく必要がある.この講義では,第四紀に地球上で生じた種々の地学的現象を解説するとともに,自然と人間とのよりよいつきあい方を考えていく.
授業の概要
地球環境を特徴づける種々の地学的現象(気候変動,海水準変動,気象,水循環,地下水,土壌)について学ぶ.また,地球温暖化をはじめ,砂漠化,地下水・土壌汚染,資源開発,土地利用,自然災害についても理解を深める.
キーワード
環境地学,地球科学,地球環境,第四紀,自然環境
受講者へのメッセージ
パワーポイントやビデオなどを使うことがあります.遅刻·欠席をしないこと.積極的にノートをとること.
到達目標
1. | 地球環境を特徴づける地学現象を理解し,地球環境問題の基礎知識を身につける. |
授業の計画
1. | 地球環境の特徴 |
2. | 「気候大異変」を見る |
3. | 過去を知るテクニック:年代測定法 |
4. | 気候変動とは何か? |
5. | 海水準変動とは何か? |
6. | お天気の科学 |
7. | オゾン層の破壊・エル・ニーニョ現象 |
8. | 地球上をめぐる水 |
9. | 地下水の特徴 |
10. | 地下水・土壌汚染の特徴と対策 |
11. | 土壌の形成と砂漠化 |
12. | 鉱物・エネルギー資源 |
13. | 土地利用を考える |
14. | 自然災害とその予測 |
15. | 試験 |
16. | 総括授業 |
成績評価の方法
期末試験と出席状況(小テスト)を総合的に判断して評価する.
再試験の有無
再試験あり
教科書
教科書:指定しない.必要に応じてプリントを配布する.
参考書
参考書:「百年·千年·万年後の日本の自然と人類」古今書院,「地球史が語る近未来の環境」東大出版会,「新版 自然環境の生い立ち」朝倉書店,「環境と地質(全5巻.日本語訳)」古今書院
連絡先
- オフィスアワー: 月曜日12∼13時