2010年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

生活と社会 / 憲法と人権Ⅱ

Living and Society / Constitution and Human Rights 2

平成19年度以前の授業科目:『生活と社会』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『生活と社会 / 憲法と人権Ⅱ』

徳島弁護士会・上地 大三郎

2単位

 火(1.2) 全

授業の目的

弁護士及び弁護士会が取り組んでいる人権問題を紹介し,日本の人権状況について考察するとともに,憲法の理念や人権感覚を身につけてもらうことを目的とします. 人権問題というと,自分には関係のない,何か特別な問題のように思われるかもしれません.しかし,人権とは,一人ひとりの人間が人間らしく生きるための権利であって,このような観点から言えば,実に様々なことが人権の問題となり得るのです.そこで,この講義を通じて,少しでも人権問題に関心を持ってもらいたいと考えています.

授業の概要

弁護士及び弁護士会が取り組んでいる人権問題を,毎回1つずつ取り上げながら講義を進めます.なお,憲法や基本的人権の基礎的知識等については前期の講義(憲法と人権I) に譲り,後期の講義では必要に応じて言及する程度にとどめたいと考えていますので,できれば前期の講義を受講した上で後期の講義に臨むことを希望します.

キーワード

憲法,人権

受講者へのメッセージ

憲法とは想像力と創造力の学問です.自分自身の頭で考えるということを心がけてほしいと思います.

到達目標

1.日本の人権状況及びその背景にある日本の社会や法制度の問題点を理解する.

授業の計画

1.弁護士,弁護士会の公益活動について
2.誤判•冤罪
3.死刑制度
4.裁判員制度
5.マスメディアと人権-犯罪報道の問題を中心にして
6.セクシュアル•マイノリティの人権-性同一性障害の問題を中心にして
7.家族法改正問題-夫婦別姓の問題を中心にして
8.ドメスティック•バイオレンス
9.児童虐待
10.少年非行(少年犯罪)と少年法
11.悪徳商法•消費者被害
12.多重債務問題-クレジット•サラ金•商工ローン•ヤミ金融被害について
13.民事介入暴力
14.犯罪被害者支援
15.司法制度改革-裁判官制度改革を中心にして

成績評価の方法

毎回,講義終了後に簡単な感想を書いてもらい,それとレポートの結果を総合して評価します(試験は実施しません).

再試験の有無

教科書

教科書は使用しません(毎回,プリントを配布します)が,六法全書(コンパクトなもので結構です)を必ず持参して下さい.参考書等は,講義の中で随時紹介します.

連絡先

上地(連絡先未登録)