人間と生命 / 記憶の場の教育学 記憶の都市/都市の記憶 ベルリン
Humanity and Life / The Pedagogical Thought on Berlin --Approach to the City with Merories
平成19年度以前の授業科目:『人間と生命』
平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『人間と生命 / 記憶の場の教育学 記憶の都市/都市の記憶 ベルリン』
助教・弘田 陽介
2単位
火(9.1) 全授業の目的
ベルリンの壁崩壊・ドイツ統一から約20年,ヨーロッパの「工事現場」と呼ばれ続け,変貌めざましいベルリン.この都市にはまさにドイツのみならず世界史の記憶が塗り込められている.また近年,そのような「都市の記憶」を呼び覚ますような場も多く設営されている.そのような記憶の場によって伝えられていくもの,教育されていくものを,その場に即して具体的に,そして思想史として読み解くことをこの講義の目的とする.
授業の概要
ベルリンについての詳細で最新のガイドブック(『素顔のベルリン∼過去と未来が交錯する12のエリアガイド∼』)と,NHK教育で放映されたドイツ語番組『ベルリン再発見!』を中心に,様々な関連文献(日本語およびドイツ語)を読んでいく.ベルリンについての概要・歴史といった情報はもちろんのこと,近年研究が進められている「記憶の場」論についての文献を紹介することで,その場所に込められた意味の多層性を受け取っていく. 加えて,ドイツにおける歴史教育や平和教育などの試みも紹介し,日本におけるそれとの比較を通して,歴史をどのように伝えていくのかについての考察を深めていきたい.
キーワード
記憶の場,ベルリン,歴史教育,都市の教育学
受講者へのメッセージ
講義形式の授業ですが,皆さんと関心を共有するために,授業内でいくつかの探索・調査などを一緒に行ってもらいます.
到達目標
1. | 都市と記憶についての理論を丁寧に読解しながら,その理解をベルリンという具体的な場所に照らして確認いくこと,そして,そのような研究方法を通して,私たちが生きている都市を新たな目で解釈していくことを目標とする. |
授業の計画
1. | 導入 ベルリンという場所 |
2. | 記憶の場の教育学という概念について |
3. | ベルリンの歴史 近代 |
4. | ベルリンの歴史 第二次世界大戦まで |
5. | ベルリンの歴史 冷戦 |
6. | ベルリンの歴史 冷戦以後 |
7. | ベルリンにおける複数の生活の場 |
8. | ベルリンの現状 オスタルギーについて |
9. | ベルリンの中の日本 |
10. | ドイツの歴史教育 |
11. | 建築・デザインの教育学 |
12. | 音楽・芸術の教育学 |
13. | レポートの書き方 |
14. | まとめ |
15. | レポートの発表と提出 |
16. | 総括授業 |
成績評価の方法
小発表など授業への取り組みを評価(60点).学期末レポート(40点).
再試験の有無
無
教科書
中村真人著 『地球の歩き方 GEM STONE 037 素顔のベルリン∼過去と未来が交錯する12のエリアガイド∼』
WEBページ
連絡先
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