2010年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

人間と生命 / 心理学概説

Humanity and Life / Survey of Psychology

平成19年度以前の授業科目:『人間と生命』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『人間と生命 / 心理学概説』

教授・佐藤 健二

2単位

 月(3.4) 全

授業の目的

現代社会を生きていく上で,自らの心の働き,他者の心の働きを理解することは重要である.そこで,本講義では,心の働きに関する学問である心理学の基本的な知識を学習することを目的とする.

授業の概要

心理学の重要分野における発想,研究結果を概説する.特には,大学生において関心の高い「こころの問題」に関連させながら,心理学の重要分野における研究結果を概説する.

キーワード

心理学,こころの問題,臨床心理学

受講者へのメッセージ

大学での勉強は,主体的な取り組みが必要です.予習復習,とりわけ,復習を行い,知識の定着をはかるようにしてください.その他,他の受講者の迷惑になるので,私語は厳禁です.

到達目標

1.心理学の重要分野における発想,研究結果を理解できる.

授業の計画

1.授業の進め方,心理学概観(定義,隣接領域との異同,歴史)
2.異常心理学:「こころの問題」とは?(不安障害など)
3.臨床心理学:「こころの問題」をどう治療する?
4.学習心理学: 「こころの問題」は誤った学習の問題か?
5.障害児心理学:学習心理学を用いて発達障害はどのように治療するか?(自閉性障害,ADHDなど)
6.認知心理学:どのようにすれば記憶力を高められるか?「こころの問題」は不適切な認知の問題か?
7.生理心理学:心·脳·身体はどのように関係しているのか?
8.ストレス心理学: トラウマティック・ストレスは,心·脳·身体にどのような影響を与えているのか?
9.性格心理学:性格には,どのようなタイプがあるのか?
10.健康心理学:性格が健康(ガンなど)に影響を及ぼすか?
11.社会心理学:状況の力はどのくらい強力か?-同調,服従,役割実験を題材に-
12.発達心理学:赤ちゃんは無力な存在か?
13.感覚·知覚心理学:人間はどのようにして外界から情報を取り入れ,処理しているのか?
14.犯罪心理学:犯罪はどうすれば防げるか?
15.試験
16.総括

成績評価の方法

期末試験(客観式,持ち込み不可,60分),授業への取組状況を元に総合的に評価する. 2/3以上の出席者のみ受験資格有り.他に授業態度の悪い者(私語が多い等)も受験資格無し.

再試験の有無

教科書

教科書は使用しない.

プリントの配布,液晶プロジェクタ,VTR,OHPによる資料の呈示を行う.参考書等は,適宜紹介する.

連絡先

佐藤(3S05, 088-656-7202, satoken@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜日昼休み 3号館南棟3階「臨床社会心理学研究室」