2010年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

歴史と文化 / 絵画表現と技法の応用

History and Culture / Painting: Expression and Applied Technique

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 絵画表現と技法の応用』

教授・平木 美鶴

2単位

 木(5.6) 全

授業の目的

画面構成の本質を理解し美しい画面構成ができるようになる.

授業の概要

絵画やデザインを作るためには,限られた画面の上でどのように描く物を配置するのかが,大切な要素となる.この事は,古典絵画から近,現代絵画及びデザインの世界で様々な工夫が意識的または感覚的にされてきた.例えば三角構図と逆三角構図は,安心と恐怖という全く違う感情を人に与えるだろう.そのような人間の感情と画面構成の関係や画面を見る人が,気持ちよく目を動かされる視覚誘導の作り方,画面の中心を目的に合わせて設定する方法などを通して,画面構成の基礎理論を学び,簡単な作品(学内の風景をモチーフとした水彩画)を作る事で表現を広げる.

キーワード

絵画,美術,芸術

受講者へのメッセージ

絵画に興味のある意欲的な学生を望む.前期開講の「絵画と表現技法I」を履修している事が望ましい.実技実習のため,教室は,マルチメディアB棟1階,メディア·アート実習室を使用する.そのために人数制限を30人とする.

到達目標

1.画面構成の基礎理論を理解する
2.画面構成を応用して作品に生かす.

授業の計画

1.画面構成について,古典絵画から近代絵画の作品を基にして視覚誘導を解説する.
2.安定構図と不安定構図から生まれる感情表現
3.不安定構図に力の動きを作り出し画面の安定を作り出す
4.不安定構図から作り出す視覚誘導
5.U字形の視覚誘導
6.重なりあう2つのU字形の視覚誘導を使い,画面の中心を作る.
7.視覚誘導の入口と出口の作り方とその効果
8.不安定構図から作り出す視覚誘導を2つ画面上に作り,複雑な画面構成を作る
9.ジグザクな動きの視覚誘導
10.U字形視覚誘導を各自が工夫して作り出す.
11.不安定構図から作り出す視覚誘導を各自が工夫して作り出す
12.幾つかの視覚誘導法を組み合わせて画面構成する.
13.独自に構成法を考えて画面構成する.
14.独自に構成法を考えて画面構成する. 2
15.批評会
16.まとめ

成績評価の方法

評価は,授業中に行う小テスト式作品評価を基本として,出席や授業への取組み姿勢等を併用して行う.

再試験の有無

なし

教科書

教科書は,使用しない.適宜プリントを配布する.

準備物としてスケッチブック(B4∼A3サイズ),水彩の道具一式,鉛筆(HB,2B)が必要である.

連絡先

平木(103, 088-656-7167, hiraki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 前期木曜日,12時∼13時,マルチメディアB棟1階

備考

教室は総合科学部マルチメディアB棟のメディアアート実習室で行う.教室の都合で30名の受講者制限をする.