2010年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

歴史と文化 / 西洋音楽の歴史

History and Culture / History of Classical Music

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 西洋音楽の歴史』

教授・宮澤 一人

2単位

 木(3.4) 全

授業の目的

西洋音楽の約1000年の長い歴史を理解し,それぞれの時代の音楽が持つ固有の美しさを体感する.音楽は人間が生物として生きていくためには,必ずしも必要ではない.しかし人間らしく生きていくために必要な「心の情操」を身につけるためには,もっとも有効な手段である.それぞれの時代には,才能にあふれた人間が,自らを奮い立たせ努力した結果としての優れた音楽が存在する.それらを知り味わうことが,現代という時代をよりよく生き抜くために不可欠である.

授業の概要

先ず,西洋音楽史全体の流れを説明し,その後重要な時代や作曲家を取り上げて,それぞれの作品を鑑賞する.

キーワード

音楽と宗教,芸術音楽と娯楽音楽,音楽と世界史の関わり,音楽と批評

受講者へのメッセージ

音楽に興味を持ち,静かに鑑賞できること,また授業中に楽譜を用いて説明を行うこともあるので,楽譜が読めることが必要である.教室の都合により,受講生を50名に限定する.この講義の内容は,後期の「西洋音楽の歴史」と同じである.従って前期にこの講義を受講した学生は,後期の受講はできない.なお,教室が共通教育棟から離れているので,事前に確認をしておく方が良い.

到達目標

1.音楽史の全体を理解し,それぞれの音楽が持つ魅力や美しさについて,文章等で的確に表現する技術を身に付ける.

授業の計画

1.西洋音楽史の全体像,および中世の音楽
2.ルネサンスの音楽
3.バロック音楽
4.J.S.バッハ
5.ハイドンと交響曲の完成
6.モーツァルト
7.ベートーヴェン
8.ベートーヴェンと「交響的概念」
9.シューベルト
10.ベルリオーズと楽器の発展
11.19世紀ロマン派音楽の全盛期
12.ワーグナー
13.ブラームス
14.20世紀の音楽
15.レポート提出
16.総括授業

成績評価の方法

授業中に指示するレポートの内容,授業への取り組み状況により決定する.

再試験の有無

教科書

教科書は使用しない.参考書等は授業の時に紹介する.毎回授業内容についての資料を配布する.

参考書

岡田暁生『西洋音楽史』中公新書1816 ISBN4-12-101816-8

連絡先

宮澤(マルチメディアA棟 204, 088-656-7163, miyazawa@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜日昼休み(研究室に在室中は特別な場合を除き対応可能)

備考

前期,木曜日3∼4講時