2010年度 総合科学部 人間文化学科 国際文化コース 学部課程 — [選択] 2年(後期)

日本文学講読Ⅲ

准教授・鳥羽 耕史

2単位

目的

アジア太平洋戦争直後の日本文学を読み,そこから読みとれる問題について,今日の視点から考える.

概要

最初のガイダンスの後,ほぼ毎週一編のペースでテキストを事前に読んできてもらう.授業はそれを前提として行い,出席者には積極的な発言を求める.

キーワード

文学

注意

教科書は第一回の授業までに生協·書店などで購入しておくこと.ガイダンスの際に詳細なシラバスを配布するので必ず出席のこと.毎回,授業時に発言を求めるので,必ず指定されたテキストを読んだ上で授業に臨むこと.

目標

1.戦後の文化・社会についての知識を深める.
2.言語表現・言語分析の力を向上させる.

計画

1.ガイダンス
2.戦後文学概論
3.占領期文学概論
4.平林たい子「終戦日記」
5.石川淳「明月珠」
6.織田作之助「競馬」
7.永井龍男「竹薮の前」
8.川端康成「生命の樹」
9.井伏鱒二「追剥の話」
10.田村泰次郎「肉体の悪魔」
11.豊島与志雄「白 蛾――近代説話」
12.坂口安吾「戦争と一人の女」
13.八木義徳「母子鎮魂」
14.敗戦直後の文学
15.まとめ
16.レポート

評価

出席確認を兼ねた毎回の小レポートと授業時の発言,期末レポートにより総合的に評価する.

再評価

行わない.

教科書

教科書:平林たい子他著『戦後占領期短篇小説コレクション1 1945-46年』藤原書店,2007年,2,625円(税込).

教材としてプリントを配布する.参考書は適宜指示する.

連絡先

鳥羽(研究室移転中のため,メールまたは授業時にお問い合せ下さい., toba@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 授業時間の直後