公共政策論
山梨学院大学 非常勤講師・江藤 俊昭
2単位
目的
公共は,行政の独占物ではなく,国民・住民が創り出すものであること,それを行う上での制度と手法を学ぶことを目的としている.
概要
公共を行政が独占する傾向が強かった時代は終りつつある.行政だけではなく議会も重要なアクターになるだけではなく,住民,NPO,企業などさまざまな団体や個人が積極的に社会や地域の経営にかかわる時代に変わってきている.その方向を端的に表す名称が「新しい公共」でありガバナンスである.本講義では,社会全体を視野に入れつつも地域を中心にして,変化しつつある「公共政策」について論じる.具体的には,「新しい公共」やガバナンスを中心に社会変化の特徴を把握する.ついで,その変化を主体的に担うアクターとその「協働」の実際を検討する.最後に,そうしたアクターの変化を踏まえて,政策の変化を環境,福祉,産業政策から考えることにする.
キーワード
新しい公共,地方分権,政策過程,政治制度
目標
1. | 公共政策の体系的理解 |
計画
1. | 公共政策とは |
2. | 新しい公共論の射程 |
3. | 新しい公共をめぐる制度改革Ⅰ――国政―― |
4. | 新しい公共をめぐる制度改革Ⅱ――地方分権改革―― |
5. | 地方政府の変容Ⅰ――制度:地方政府形態―― |
6. | 地方政府の変容Ⅱ――アクター:マニフェストと政策―― |
7. | 住民代表機関としての議会の現状と課題 |
8. | 新しい議会改革 |
9. | 市民参加の現状Ⅰ――歴史―― |
10. | 市民参加の現状Ⅱ――プラーヌンクス・ツエレやDP―― |
11. | 新しい公共政策Ⅰ――総合計画―― |
12. | 新しい公共政策Ⅱ――環境―― |
13. | 新しい公共政策Ⅲ――まちづくり―― |
14. | 新しい公共政策Ⅳ――福祉―― |
15. | 試験 |
16. | まとめ |
評価
平常点(20%)と期末試験(80%)
再評価
なし
教科書
江藤俊昭『討議する議会』公人の友社,2009年(1200円+税)
参考資料
授業中に指示する.
連絡先
栗栖(2207-1, 0886567185, kurisu@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)