2010年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

自然と技術 / ゼミナール「DNA·RNA·核酸医薬の化学」

Science and Technology / Science of DNA, RNA, and Nucleic Acids Therepeutics

平成19年度以前の授業科目:『自然と技術』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『自然と技術 / ゼミナール「DNA·RNA·核酸医薬の化学」』

徳島大学,大学院ヘルスバイオサイエンス研究部,創薬資源科学部門,医薬資源科学講座,生物有機化学研究室 教授・南川 典昭

2単位

 金(9.1) 全

授業のタイプ

講義および演習

授業の目的

生命情報の流れはDNA→RNA→蛋白質とするセントラルドグマによって成り立っている.この講議では化学をベースに,この遺伝子から始まる自然な情報の流れの基本となる事項を理解する.また制ガン剤や抗ウイルス剤が遺伝子にどのように作用することにより薬効を示すのか,さらに最近よく耳にする核酸医薬とはどのようなものかを理解する. なお,この講議は受講者に与えられたテーマについて発表を行なってもらい,プレゼンテーションの訓練を行なうことも目的にしている.受講者は高校で化学・生物を履修していることが望ましい.

授業の概要

まず核酸化学と創薬化学の基礎について概説する.その後,いくつかのテーマを分担し,受講者に発表と質疑に対して受答えをしてもらう.

キーワード

DNA,RNA,核酸医薬,創薬化学

到達目標

1.DNA,RNAの構造,機能について理解する.
2.核酸代謝拮抗剤がなぜがんやウイルスに効くのかを理解する.
3.遺伝子に作用する医薬品(次世代型医薬品)の薬効発現の機構について理解する.

授業の計画

1.イントロダクション
2.分子模型で核酸を作る
3.DNAの構造と働き
4.受講生による発表1
5.RNAの構造と働き
6.受講生による発表2
7.ヌクレオシド,ヌクレオチドはどのようにして合成されるのか?
8.受講生による発表3
9.DNA,RNAはどのようにして合成されるのか?
10.受講生による発表4
11.制ガン剤,抗ウイルス剤はどのようにして薬効を発現するのか?
12.受講生による発表5
13.機能性分子としての核酸 —核酸医薬—
14.受講生による発表6
15.総合討論

成績評価の方法

出席(30%)とプレゼンテーションの内容(70%)を基に総合的に評価する

再試験の有無

無し

教科書

使用しない

連絡先

南川(医薬創製教育研究センター3F, 088-633-7288, minakawa@ph.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: いつでも結構です(研究室)医薬創製教育研究センター3階