2010年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

人間と生命 / 知覚の心理学

Humanity and Life / Introduction to Perception

平成19年度以前の授業科目:『人間と生命』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『人間と生命 / 知覚の心理学』

教授・濱田 治良

2単位

 木(11.12) 夜間主(全)

授業の目的

私たちを取り巻いている物理的環境と私たちが見聞きした結果である主観的な知覚的世界の間には大きな違いがある.私たちは外界·環境をどのように知覚しているのであろうか?この講義では認識や行動の出発点である知覚の基礎について論じ,未知なる人間,我々自身を理解するための科学的試みを紹介する. その為に,代表的な錯視現象を通して「人間が外界をいかに知覚し,認識しているのか」を論じ,科学の歴史をたどりながら錯視の成立機序とその意義を考察する.また心理学的・人間工学的見地から人間の知覚を考察する.

授業の概要

錯覚や錯視は私たちの目の不完全さを示しているのではなく,人間の知覚の機能の素晴らしさを示している.そこで日常生活で経験する知覚現象を心理学的・人間工学的に考察する.また,講義の一環として,授業中に知覚心理学の実験実習を行い,各自のデー タを分析して簡単なレポートを提出してもらいます.

キーワード

人間の知覚

受講者へのメッセージ

知覚心理学に関心のある意欲的な学生の受講を歓迎します.VTRも使用して講義内容を補足します.配布資料と講義内容及び各自の自習に基づいたノートを作成してください.

到達目標

1.人間の知覚に関する現象や実験を通して得られたデータを理解し,それらから導き出された基礎的理論や考え方を理解する.

授業の計画

1.授業は概ね次の5章から構成され,下記のそれぞれの項目を中心にして講義を進めます.
2.1.輪郭線知覚
3.マッハ・バンドとクレイク・オブライエン効果
4.2.主観的輪郭線
5.主観的輪郭線と透明視
6.3.明るさ知覚
7.明るさの対比・同化・恒常性
8.4.幾何学的錯視
9.大きさ錯視における対比と同化,大きさ・距離不変仮説
10.5.知覚の体制化
11.図と地・群化の要因

成績評価の方法

中間試験(40%),期末試験(40%),レポート,出席率により総合的に評価する.

再試験の有無

教科書

資料を配布しながら講義を進める.

参考書

参考書として松田隆夫著「視知覚」培風館を勧める.

連絡先

濱田(3S02, 088-656-7195, hamada@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)