2010年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

生活と社会 / 移民から世界を見る

Living and Society / Globalization and migration

平成19年度以前の授業科目:『生活と社会』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『生活と社会 / 移民から世界をみる』

准教授・樋口 直人

2単位

 水(7.8) 全

授業のタイプ

講義

授業の目的

グローバル化の時代に向けた社会のあり方を学んでもらうことが,本講義の目的となる.その際,「移民」をキーワードとして日本から世界への広がりをみてもらうことにより,身近なことと世界とのつながりを学んでもらう.同時に,講師のこれまでの社会調査経験をもとに授業を組み立てることにより,大学以外に広く社会を調査することの意味について考えてもらう.

授業の概要

イスラム諸国から日本に働きに来た人たちの日本での経験,帰国後の状況を中心に話していく.その際,世界的な人口移動の状況とグローバル化する世界での経済活動の変化や宗教ネットワークなどに関して,基本的な知識を身につけるようにする.ほとんどの受講生が経験していないテーマであることにかんがみて,イラン社会に関するものと日本の外国人労働者に関する映画を2本みてもらう.それ以外に,講師が各地でとってきた写真を用いることで,視覚的にイメージしてもらう講義としたい.

キーワード

移民,民族,外国人労働者,グローバル化,イスラム

受講者へのメッセージ

異文化をきちんと理解する機会としてほしい.旅行や外国に関心のある学生の受講を歓迎する.

到達目標

1.民族問題,国民と国家,グローバル化の背景を理解する.また,今までとは異なる観点から日本やイスラム諸国の社会みることができるようにしてほしい.

授業の計画

1.0.オリエンテーション
2.移民社会としての日本:多民族化を考える
3.外国人労働者とは誰か:映画『オーバーステイ』鑑賞
4.現代の遊牧民:イラン人の日本出稼ぎ
5.イラン社会を知る:イラン映画鑑賞
6.職業選択と文化:なぜ労働者の子どもは労働者に,教師の子どもは教師になっていくのか
7.ガテン系への道:日本の外国人労働者と労働文化
8.イスラムの食文化:ハラール食品とエスニックビジネス
9.国境を越える企業家たち:日本の中古車輸出ビジネス
10.日本のイスラム社会:モスクの建設とネットワークの拡大
11.故郷に帰る移民:定住と帰国の分岐点
12.大量消費の時代:消費社会はなぜ楽しいのか
13.消費社会の夢:移民たちは日本から何を持ち帰るのか
14.9.11後の世界と移民

成績評価の方法

授業中の小テスト,中間のレポート1回,期末の大レポート1回を組み合わせて評価する.評価方法については,複数のなかから受講生に有利なものを採用するが,詳しくは初回に資料を配付して説明するので必ず出席すること.

再試験の有無

教科書

樋口直人・稲葉奈々子・丹野清人・福田友子・岡井宏文『国境を越える:滞日ムスリム移民の社会学』青弓社,2007年,2100円

連絡先

樋口(1210, 088-656-7200, vyw03403@nifty.ne(no-spam).jp)