2010年度 保健科学教育部 保健学専攻 看護学領域 博士後期課程 生涯健康支援学領域

2010年度 保健科学教育部 保健学専攻 医用検査学領域 博士後期課程

病態制御保健学特別研究

教授・齋藤 憲, 教授・小野 恒子, 教授・香川 典子, 教授・近藤 和也, 教授・細井 英司

目的

疾患の病因・病態について生理学的,分子生物学的,免疫学的,病理学的,微生物学的など種々の手法を用いて解析し,疾患の予防・治療を支援する技術開発について研究・指導する.

計画

1.ホルター心電図を用いた心拍変動解析や1/fリズム解析等による生体情報の取得により,種々の疾患や病態におけるストレスやリスク評価を行い,心血管事故防止につながる研究指導を行う(齋藤).
2.難治性慢性感染症および院内感染症の原因として重要な緑膿菌及び黄色ブドウ球菌の抗菌薬抵抗性のメカニズムの分子遺伝学的解析と,抗菌薬と併用することによってより有効な治療効果をもたらす物質の探索および各種感染症の迅速診断技術の開発研究について指導する.(小野 )
3.筋ジストロフィーでは骨格筋のみならず,諸臓器に病因と直接的・間接的に関連する病変が見られる.自験筋ジストロフィー剖検例を用いて,諸臓器の病理組織学的,免疫組織化学的検討を行い,全身病としての筋ジストロフィーの病態解明することにより,本症の診断・治療およびQOL向上や寿命の延長につながる研究を行う.(香川)
4.1)吸入発癌物質の発癌過程を解明するため,クロム工場の労働者の肺癌や前癌病変のがん関連遺伝子やDNA修復遺伝子の解析,2)肺癌のリンパ節転移の機序を解明するため,肺癌細胞株を同所性に移植したSCIDマウスモデルを作成し,癌のリンパ管新生やリンパ行性転移因子の同定・解析,3)胸腺腫の悪性度を評価する指標の同定・解析,などについて研究・指導を行う.(近藤)
5.輸血・細胞治療において重要な細胞表面抗原,特に血液型糖鎖抗原の発現機序の解明および血液細胞の機能解析による各種疾患の診断・治療効果への応用について研究・指導を行う.(細井)

連絡先

齋藤(088-633-9064, saito@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日午後(15:00-17:00)
小野(088-633-9061, ono@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)