解析力学
Mechanics
准教授・道廣 嘉隆
2単位
目的
基礎物理学で学んだ質点のニュートン力学につなげて，質点系および剛体の力学，解析力学の初歩を修得させる．
概要
まず，質点の力学の基本的な事柄を整理し，質点系での運動量や角運動量の概念を解説する．ついで，それを発展させ，剛体のつりあいと運動の力学を説明する．次に，これらの力学的体系を一般化して取扱う手法として，解析力学の初歩を解説する．その過程の中で，機械力学をはじめ，材料力学，流体力学などの力学系科目の基礎原理が共通していることを習得する．
キーワード
質点の力学，質点系の力学，解析力学
注意
基礎物理学の力学を履修しているものとする．微分積分の基礎知識を習得していることが望ましい．
目標
| 1. | 質点系および剛体のつりあいと運動を理解する．(授業計画1 から6 に対応し，期末テストで評価) |
| 2. | 仮想仕事，ハミルトンの原理等，解析力学の初歩の概念を修得する．(授業計画7から14 に対応し，期末テストで評価) |
計画
| 1. | 質点系の運動量，角運動量 |
| 2. | 剛体のつりあい |
| 3. | 剛体の慣性モーメント |
| 4. | 固定軸をもつ剛体の回転運動 |
| 5. | 剛体の平面運動 |
| 6. | 撃力が働く場合 |
| 7. | 仮想変位の原理 |
| 8. | つりあいの安定と不安定 |
| 9. | 変分法 |
| 10. | ダランベールの原理 |
| 11. | ハミルトンの原理 |
| 12. | 最小作用の原理 |
| 13. | ラグランジュの運動方程式(1) |
| 14. | ラグランジュの運動方程式(2) |
| 15. | 予備日 |
| 16. | 期末試験 |
評価
単位の取得:試験70%(中間，期末試験)，平常点30%(授業への取組み)として評価し，全体で60%以上で合格とする．
JABEE合格
【成績評価】と同一である．
JABEE関連
(A) 50%，(B)50%に対応する．
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
原島鮮「力学」(三訂版)裳華房
参考資料
ベアー/ジョンストン(長谷川節訳)「工学のための力学(上，下)」ブレイン図書
連絡先
道廣嘉隆，A203
- オフィスアワー: 木曜日17時-18時
備考
| 1. | 微分積分の基礎知識を要する. |
| 2. | 成績評価に対する[平常点]と[期末試験の成績]の割合は3:7とする. |
| 3. | 授業を受ける際には，2 時間の授業時間毎に2 時間の予習と2 時間の復習をしたうえで授業を受けることが，授業の理解と単位取得のために必要である． |