環境化学
Environmental Chemistry
講師・薮谷 智規
2単位
目的
われわれの存在する地球で生じる諸事象を正確に把握するために,化学の知識と経験をもとに取り組む学問が環境化学である.本講義では,環境内の事象への理解を深めるための方法論を講じる.また,地球環境は時々刻々変化している.そこで,現状を知り,未来を予知するために,最新の環境化学に関するトピックスについて確認する.
概要
地球環境を精確に把握するための方法(データ採取および解析)について講義する.また,最新の環境化学に関するトピックスについて講演する.
キーワード
環境問題,リサイクル
先行科目
要件
分析化学の受講を前提とする.
注意
授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をした上で授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.
目標
1. | 地球環境に対する理解を深める.(授業計画1-15および定期試験による) |
2. | 環境を把握するためのデータの採取,解析法について理解する. |
3. | 最新の地球環境に関して把握する |
計画
1. | 総論 |
2. | 化学物質の概念(教科書 1-15ページを参照して予習しておくこと) |
3. | 化学物質の概念(化学物質の有害性,教科書 1-15ページを参照して予習しておくこと) |
4. | 地球環境の成立 (地球の誕生,進化,産業の発展,教科書16-25を参照して予習しておくこと) |
5. | 地球環境の成立 (公害問題,教科書16-25を参照して予習しておくこと) |
6. | 気候変動と温暖化(概論,教科書35-45ページを参照して予習しておくこと) |
7. | 気候変動と温暖化(最新のトピックス,教科書35-45ページを参照して予習しておくこと) |
8. | 中間試験(教育目標 1-3の評価) |
9. | 大気の環境科学 (オゾンホール,酸性雨,教科書46-64ページを参照して予習しておくこと) |
10. | 大気の環境科学 (都市大気汚染,教科書46-64ページを参照して予習しておくこと) |
11. | 水の環境(各論 教科書68-83ページを参照して予習しておくこと) |
12. | 土壌と生物の環境科学(概論 教科書86-103ページを参照して予習しておくこと) |
13. | 有害化学物質汚染と環境リスク (ダイオキシン 教科書106-127ページを参照して予習しておくこと) |
14. | 環境問題に関するトピックス(適宜資料を配付するとともに教科書を参照する) |
15. | 定期試験(教育目標1-3の総合評価) |
16. | レポート返却・概説 |
評価
講義に対する理解力は, 講義への参加,レポートの提出状況などの「講義の理解への取り組み」ならびに「中間試験」と「定期試験」の成績を総合的に評価することによって判定される.成績評価に対する「講義への参加状況と中間試験の成績」と「定期試験の成績」の割合は4:6とする.到達目標1と到達目標2は,第1回∼第13回の講義が,が,到達目標3は第12, 13回の講義が関連する.到達目標の達成度は基本的に中間試験と最終試験により評価する.60点以上を合格とする.
対象学生
他学科学生も履修可能
教科書
地球の環境と化学物質 安原昭夫・小田淳子 共著,三共出版
参考資料
適宜,プリントを配布する.
連絡先
備考
環境科学関係(環境行政,専門家)のゲストスピーカーによる講義を含むことがある.