機械工学特別講義1
Topics on Mechanical Science 1
准教授・伊藤 照明
2単位
目的
生産技術を生産工学という学問的視点から解明し,生産についての本質を理解することで,工学技術者としての基礎を学習する.
概要
複雑となっている生産システムを定量的に理解し,問題解決や最適化を行なうための基礎手法について述べる.
キーワード
生産システム,CIM,生産管理,シミュレーション,最適化
先行科目
関連科目
要件
設計・生産やコンピュータに関連した科目を履修していることが望ましい.
注意
授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.
目標
1. | 生産工学に関する基礎知識を習得する |
2. | 生産設計・工程設計・作業設計について理解する |
3. | 生産管理・生産設備およびコンピュータ援用生産について理解する |
計画
1. | 生産の役割と意義,生産の基本構成,生産工程 |
2. | 生産性と製品原価,生産工学の重要性と意義 |
3. | 生産設計の目標,部品形状,精度と仕上げ面粗さ |
4. | 価値分析,グループテクノロジー |
5. | 工程設計の意義,加工法・加工順序 |
6. | 機械の選定と情報積算法,検査・運搬・停滞の合理化 |
7. | 工具の設計,ジグ・取り付け具の設計と選定 |
8. | 最適加工条件の決定,標準作業 |
9. | 生産計画,生産負荷計画,日程計画のためのスケジューリング |
10. | トヨタ生産方式,シグナル方式,PERT/CMP,在庫管理 |
11. | 生産設備の役割と主設備,補助設備としてのマテリアルハンドリング |
12. | 倉庫,設備レイアウトのための配置計画 |
13. | 生産設備制御の基礎と応用 |
14. | 機械と生産工程の監視と保全,および製品の品質保証 |
15. | コンピュータ援用生産のためのCAD/CAPP/CAM/FMS/FMC/CIM |
16. | 定期試験 |
評価
受講姿勢•レポート(平常点)を40%,定期試験を60%として評価し,合計60%以上を合格とする. 欠席が規定回数を超えるものは試験を 受けることができない.
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
岩田一明著「生産工学」,コロナ社
参考資料
藤本英雄著 「コンピュータ統合生産システム」,コロナ社
連絡先
伊藤(M316, 088-656-2150, ito@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)