コミュニケーション
Communication
オフィスU.I. 非常勤講師・村澤 普恵
2単位
目的
社会人としてあらゆる場面で通用する高度で幅広いコミュニケーション能力を会得する.新聞のコラム書き写し(手書き)をすることにより,文章のまとめ方(起承転結等)を学ぶ.自己紹介や取材,またはディベートというコミュニケーションの形態を通してプレゼンテーションすることにより,自分の考えを簡素で,分かりやすい文章で表現でき,公の場で発表できるスキルを身につける.
概要
まず講義により,コミュニケーションの概論等について学ぶ.その後,演習を通じて社会における様々な場面(事例)を想定しながら,それぞれについて準備(資料の収集,まとめ)-原稿の作成(スピーチプラン)-発表(プレゼンテーション)-評価というプロセスを各自が実践することにより,多様なコミュニケーションの形態を学び,実社会で通用する高度で幅広いcommunication skillを身に付ける.また,一方的に講義を受けるのではなく,学生が相互に評価することにより,他人の成果を評価・分析する能力を身に付け,それによって,さらにcommunication skillを向上させる.
キーワード
コミュニケーション能力
要件
与えられたテーマについて多岐にわたる資料(情報)を収集しておくこと.
注意
コミュニケーションの概要等の講義を受けた後は,その内容をよく復習し理解しておくこと.そしてその理解した内容をプレゼンテーションに活用できるようにしておくこと.プレゼンテーションの前には十分に資料収集をし,スピーチプランの様式に沿って文章をまとめて(予習)プレゼンテーション後提出すること.宿題が課された場合は宿題の提出をもって出席とする.
目標
1. | 社会人としてあらゆる場面で通用する高度で幅広いコミュニケーション能力を会得する. |
計画
1. | オリエンテーション (全体の説明,流れ,準備,文献等について) 資料の収集:自分史(自己紹介),取材,ディべートについて説明. プレゼンテーションは,合計2回とする.自己紹介は全員が行う.2回目のプレゼンテーションは,「取材」か「ディベート」のどちらか選択とする.「取材」は個人でもグループでのプレゼンテーションのどちらでも良い. |
2. | 講義:コミュニケーション/communication論(教科書1∼7ページ Webで確認) |
3. | 講義:ビジネス文章(正しい情報の伝え方について学ぶ)(教科書8∼10ページ Webで確認).自己紹介と取材の説明(取材:教科書11∼15ページ Webで確認)コラム書き写し提出 |
4. | 演習:2回に渡る講義の内容を踏まえて,コミュニケーションの実践を行う |
5. | 自己紹介(全員プレゼンテーションする).スピーチプラン様式に書き込み提出(教科書11ページの様式をWebで確認) |
6. | 自己紹介(履修学生の人数により,5回目で全員がプレゼンテーションできない場合,6回目の授業においても自己紹介のプレゼンテーションをする) |
7. | 講義:ディベートについての説明(教科書16∼26ページをWebで確認) コラム書き写し提出 |
8. | ビデオ鑑賞(ディベート甲子園),要点のまとめ,課題の抽出をし提出 |
9. | 「取材」か「ディベート」のどちらかを選択.グループ分けとそれぞれのテーマの決定 |
10. | 個人,またはグループにて「取材」または,「ディベート」の資料収集 |
11. | 10回目の授業で資料収集した内容の提出.資料収集の仕方や内容の検討 |
12. | 11回目の授業の検討内容を受けて,さらに資料収集しプレゼンテーション作戦会議 |
13. | 「取材」または「ディベート」のプレゼンテーション(1日では全員のプレゼンテーションを終えられないので,3回に分けて行う) |
14. | 「取材」または「ディベート」のプレゼンテーション |
15. | 「取材」または「ディベート」のプレゼンテーション 総括 |
評価
コラム書き写し(3本)15点,課題提出15点,プレゼンテーション70点とし,合計60点以上を獲得した者を合格とする.
JABEE合格
【成績評価】と同一である.
JABEE関連
(E)に対応する.
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
特定の教科書は定めていない.本時用にまとめた資料集を教科書とする(工学部Web上にて閲覧可能)
参考資料
高橋照男「仕事文の書き方」岩波新書1997
高橋照男「仕事文をみがく」岩波新書2002
金田一春彦「日本語 新版(上)」岩波新書1988
金田一春彦「日本語 新版(下)」岩波新書1988
辰濃和男「文章の書き方」岩波新書1994
植村勝彦・松本青也・藤井正志「コミュニケーション学入門 心理・言語・ビジネス」ナカニシヤ出版2000
深田博巳『インターパーソナルコミュニケーション』北大路書房1998
林進『コミュニケーション論』有斐閣Sシリーズ,1988
竹内郁朗『マス・コミュニケーションの社会理論』東京大学出版会,1990
斉藤由美子『日本語音声表現法』桜楓社,1990
D・K・バーロ著 布留武朗/阿久津喜弘 訳『コミュニケーション・プロセス』協同出版株式会社,1972
原岡一馬 若林編著『組織コミュニケーション』福村出版株式会社,1993
村沢義久「仕事力10倍アップの炉イカルシンキング入門」毎日新聞社,2008
マジョリー・F・ヴァーカス 石丸正訳『非言語コミュニケーション』新潮選書,1987年
日本コミュニケーション学会 橋本満弘・北出亮・會澤まりえ編『コミュニケーション学会創立30周年記念論文集 第1巻 日本のレトリックとコミュニケーション』三省堂,2000年
連絡先
備考
1. | 受講生の数,進捗状況等により講義や演習の順序を変更することもあり得ます. ゲストスピーカーを招くこともあります. |
2. | 授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である. |