2011年度 工学部 建設工学科 昼間コース — [選択必修(B)] 3年(前期)

地震工学

Earthquake Engineering

教授・大角 恒雄

2単位

目的

地震の切迫性が報じられている中で,地震のメカニズムを理学的観点から,地震防災への活用の工学的観点へのつながりに重点を置く.

概要

講義の中心課題は,複合化する地震災害,その背後にある地震の物理(力学) 現象のメカニズムを理解する事にある.そのため,教科書,パワーポイント,板書を適宜交えた講義を行うが,特に視覚を介しての被害の現状の理解を重視する立場から,パワーポイントを多用する.

キーワード

地震,地震災害,地震動,緊急地震速報

関連科目

地盤工学

要件

『土の力学1』,『土の力学2』の履修を前提とする.

注意

なし

目標

1.地震発生のメカニズム,国内外の災害事例,地震波動,地震防災を理解し,地震と土石流災害との関係,ライフライン施設の被害と復旧, 緊急地震速報の技術を習得する(1∼15回).

計画

1.ガイダンス
2.地震発生のメカニズム(プレート活動・地球の球殻構造・地球内部地震波)
3.災害事例(兵庫県南部地震,中越地震,岩手・宮城地震)
4.国外災害事例(トルコ・コジャエリ地震,台湾・集集地震,スマトラ地震)
5.実体波・表面波
6.常時微動計測・マグニチュード・地震動指標値
7.レベル1,レベル2地震動の定義・基盤と地震動・地震動伝播特性
8.入力地震動の評価手法(確率論的地震危険度評価・グリーン関数法)
9.強震観測
10.地震防災への活用
11.地震と土石流災害(その1)
12.地震と土石流災害(その2)
13.ライフライン施設の被害と復旧
14.緊急地震速報
15.総括
16.期末試験

評価

出欠状況と到達目標の達成度をレポート及び期末試験により評価し,評点が60%をクリアした場合を合格とする.

JABEE合格

【成績評価】と同一である.

JABEE関連

本科目は本学科の教育目標の3(3)に,100%対応する.

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

教科書は特に指定しない.

参考資料

補足説明資料としてプリントを配付し,解説する.

連絡先

建設工学科教員
オフィスアワー: 月曜,金曜日16:00∼ 17:00
大角(A405, 088-656-9721, t_ohsumi@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜,金曜日16:00∼ 17:00

備考

授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.