信号処理
Signal Processing
教授・大家 隆弘
2単位
目的
近年,発展の著しいディジタル信号処理の数学的基礎と信号圧縮や信号推定などへの応用手法について理解する.
概要
ディジタル信号処理の基礎から,スペクトル解析,ディジタルフィルタとその設計法およびディジタル信号処理の応用までを理解し,ディジタル信号処理技術の基礎を修得する.
キーワード
離散時間信号,スペクトル解析,フーリエ変換,線形予測,ディジタルフィルタ,無限インパルス応答フィルタ,有限インパルス応答フィルタ
要件
「システム基礎」,「制御理論1,2」および「情報通信理論」の講義を履修しておくことが望ましい.
注意
系統だった学習による理解が必要なので,欠席せずに予習と復習を十分に行うこと.
目標
1. | 離散時間信号の考え方とその変換を理解する.(授業計画7-12) |
2. | スペクトル解析の基礎を修得する.(授業計画1-8) |
3. | ディジタル信号処理の手法とその応用例を理解する.(授業計画12-15) |
計画
1. | ディジタル信号処理の概要 |
2. | 連続時間信号と離散時間信号 (信号の定義) |
3. | 連続時間信号と離散時間信号 (内積と相関) |
4. | 連続時間信号のフーリエ解析 (周期信号のフーリエ級数展開) |
5. | 連続時間信号のフーリエ解析 (非周期信号のフーリエ変換) |
6. | サンプリング定理 |
7. | 離散時間信号のフーリエ変換 (離散時間フーリエ変換) |
8. | 離散時間信号のフーリエ変換 (離散フーリエ変換) |
9. | 中間試験 |
10. | 高速フーリエ変換 |
11. | 離散コサイン変換と信号圧縮 |
12. | 離散時間システム |
13. | ディジタルフィルタの設計 |
14. | ARモデルとその応用 |
15. | 適応信号処理 |
16. | 期末試験 |
評価
到達目標の3項目が各々達成されているかを試験80%,平常点(レポート等)20%で評価し,3項目の平均が60%以上あれば合格とする.
対象学生
他学科学生も履修可能
教科書
飯國 洋二著「基礎から学ぶ信号処理」培風館
参考資料
森下 厳著「わかりやすいディジタル信号処理」昭晃堂
有本 卓著「音声•画像のディジタル処理」産業図書
連絡先
大家(E棟3階北 C-1, 088-656-7479, alex@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火16:20∼17:20,木16:50∼17:50
備考
授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが授業の理解と単位取得のために必要である.