2011年度 工学部 機械工学科 昼間コース — [選択] 4年(後期)

制御工学

Control Engineering

講師・三輪 昌史

2単位

目的

機械を知能化するためには,その位置や速度および力などの制御が必要である. 本講義では,これらの制御を取り扱うサーボ機構の基本構成要素であるアクチュエータの駆動原理および制御技術について論じ,また, レポートを課し,中間試験を実施することにより,機械を知能化する上で必要な基礎知識を修得させる.

概要

位置·速度·力などの制御を取り扱うサーボ機構の構成要素である電気·油圧·空気圧アクチュエータや 制御弁などの 構造·機能およびサーボ系の各種制御法について講義し,その応用事例について論じる.

キーワード

制御,アクチュエータ,サーボ

要件

特になし.

注意

「「機械計測」「振動工学」「自動制御理論1.2」「メカトロニクス工学」」の履修を前提にして講義を行う.

目標

1.1.アクチュエータや制御弁の駆動原理と制御技術を理解する. 2.サーボ機構の構成と制御法を理解する.

計画

1.サーボシステムの基本構成
2.システムの動特性
3.コントローラとセンサ·レポート
4.アクチュエータ概論
5.アクチュエータによる制御·レポート
6.微小駆動用電動アクチュエータ
7.電動アクチュエータ
8.中間試験:解説
9.電動サーボシステム·レポート
10.油圧アクチュエータ
11.油圧制御弁
12.油圧サーボシステム·レポート
13.空気圧アクチュエータ
14.空気圧制御弁
15.空気圧サーボシステム·レポート
16.定期試験

評価

試験(70点),授業への取り組み状況,レポートなどの平常点(30点)とし60%以上を合格とする.

JABEE合格

【成績評価】と同一である.

JABEE関連

(B)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

武藤高義著「アクチュエータの駆動と制御」コロナ社

参考資料

岡田養二·長坂長彦著:「サーボアクチュエータとその制御」コロナ社

山口惇·田中裕久著:「油空圧工学」コロナ社

宮入庄太監修:「アクチュエータ実用事典」フジテクノシステム

連絡先

橋本(M420,656-7387,hasimoto@me.tokushima-u.ac.jp)

備考

1.単元が終わるごとにレポートを課し,また中間試験を行うので,予習復習は欠かさず行うこと.
2.授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.