2011年度 工学部 機械工学科 夜間主コース — [選択] 4年(後期)

超精密加工

Ultraprecision Machining

准教授・多田 吉宏

2単位

目的

機械部品や光学部品の高精度加工に適用される代表的な超精密除去加工技術(切削・研削・砥粒加工)について,それぞれの加工法の原理と基礎を理解する.

概要

まず超精密加工の意義と効用を解説し,次いで超精密切削·超精密研削および超精密研磨の各加工法について加工機の構成要素・環境・工具・計測などの関連事項を交えながら講義する.

キーワード

超精密切削,超精密研削,延性モード研削,メカノケミカルポリシング,EEM

関連科目

精密計測学

要件

「生産加工」,「精密計測学」を履修している(または並行して履修する)ことが望ましい.

注意

予習・復習を行うこと.

目標

1.超精密加工技術全般に共通する必須な基本事項を理解する.
2.個々の超精密加工法の原理·特徴·応用についての基本を理解する.

計画

1.超精密加工の意義と効用
2.超精密加工のための環境因子
3.超精密切削加工機の構成要素(構造材料)
4.超精密切削加工機の構成要素(軸受け)
5.超精密切削加工機の構成要素(案内面・送り機構)
6.微小切削のメカニズム
7.超精密切削加工工具
8.仕上げ面の品位,工具損傷
9.演習
10.研削加工
11.超精密研削の除去メカニズム
12.硬脆材の延性モード研削・ELID研削
13.ラッピング
14.ポリシング・メカノケミカルポリシング
15.界面反応を利用した超精密加工・EEM
16.定期試験

評価

演習レポートと定期試験の結果とを1:1の比率で総合して成績を評価し60%以上を合格とする.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

丸井悦男著「超精密加工学」,コロナ社,ISBN4-339-04399-0.

参考資料

精密工作法(田中義信・津和秀夫・井川直哉著),共立出版,ISBN4-320-07909-4

精密機械加工の原理(安永暢男・高木純一郎著),工業調査会,ISBN978-4-7693-2166-8

連絡先

多田(M319,088-656-7381,tada@me.tokushima-u.ac.jp)

備考

授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習を行うことが,授業の理解と単位取得のために必要である