電気数学演習
Mathematics for Electrical and Electronic Engineering
目的
電気電子工学の大部分は数式を用いて記述されている.したがって,電気電子工学を学ぶためには数学を理解し,その基礎知識を持っておくことが必須である.この講義では特に,1年後期より始まる必修科目の電気回路1·演習を学習するために必要な数学の基礎を解説する.
概要
高校で学習した数学のうち,特に電気電子工学で必要となる事柄(2次関数,三角関数,微分,積分)を復習し,さらに,電気回路を学習する上で基礎となる行列,ベクトル,複素数,指数関数,三角関数,正弦波などを講義する.
キーワード
高校数学の復習,電気回路の基礎数学
関連科目
要件
高校で学習した数学の内容を復習しておくことが望ましい.
注意
講義中はいつでも復習できるよう,高校数学の教科書や参考書を手元に置くことを勧める.
目標
1. | 高校で学習した数学のうち,特に,2次関数·三角関数·微分·積分を十分理解し,それらを用いた種々の問題を解くことができる. |
2. | 電気回路の基礎となる数学,特に,行列·ベクトル·複素数·正弦波等を理解し,それらに関する問題を解くことができる. |
計画
1. | はじめに(講義内容·成績評価の説明,教科書配布等) |
2. | 高校数学の復習(2次関数;数I) |
3. | 高校数学の復習(三角関数;数II) |
4. | 高校数学の復習(微分法;数II) |
5. | 高校数学の復習(微分法の応用;数II, III) |
6. | 高校数学の復習(積分法;数II, III) |
7. | 中間試験(到達目標 1 の評価) |
8. | 1次関数と行列 |
9. | 行列式と連立方程式 |
10. | ベクトルと行列 |
11. | 複素数と複素平面 |
12. | 複素指数関数と三角関数 |
13. | 正弦波,位相,実効値,合成 |
14. | 複素正弦波 |
15. | 期末試験(到達目標 2 の評価) |
16. | 期末試験の返却と解説等まとめ |
評価
到達目標の2項目がそれぞれ達成されているかを試験80%,平常点(演習レポート等)20%で評価し,2項目平均で60%以上あれば合格とする.
JABEE関連
(C)[主目標]工学基礎70%,(D)専門基礎30%
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
川上,島本共著「電気回路の基礎数学-連立方程式・複素数・微分方程式-」コロナ社
連絡先
宋(E D-4, 088-656-7484, tiansong@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
上手(088-656-7662, uwate@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
備考
授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に1時間の予習・復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.