2011年度 工学部 生物工学科 昼間コース — [選択] 2年(前期)

放射化学及び放射線化学

Radiochemistry and Radiation Chemistry

教授・野地 澄晴, 教授・堀 均

2単位

目的

ラジオアイソトープの物理的·化学的性質とその利用,安全性ついて理解すること.

概要

ラジオアイソトープの物理的·化学的性質とその利用にともなう放射能測定,トレーサ技術など放射線を利用した生物学実験法について理解する.放射線の生体への影響について理解する.

キーワード

放射線,放射化学,取扱技術と管理

先行科目

生化学1

要件

特になし.

注意

専用のノートを作成すること.ノートを用いた試験を行なう.

目標

1.1. 放射性同位元素を利用した実験技術を理解する(授業計画 1∼5).
2.2. 光を利用した実験技術を理解する(授業計画 6∼9).
3.3. 放射線の生体への影響について理解する(授業計画 11∼15).

計画

1.生物工学と放射線について 放射線の利用概説
2.原子核の構造,放射性核種,核反応,核分裂,核融合反応
3.γ,X,β,α 線と物質の相互作用について
4.RI研究施設見学
5.放射線と生体の相互作用,放射線の管理
6.核酸の標識方法,ラジオイッムノアッセイ,ラジオオートグラフィー
7.核酸の標識方法,蛍光など
8.タンパク質の蛍光,RI標識法(タンパク質合成反応を利用した標識)
9.タンタンパク質の蛍光,RI標識法(化学的標識方法) タンパク質のダイナミックス測定法
10.中間試験 (到達目標1,2の一部評価)
11.放射線の生体への影響1:放射線生物学の基礎. 細胞増殖,細胞死モニター法
12.放射線の生体への影響2:放射線腫瘍学の基礎.細胞の増殖能分析法
13.放射線の生体への影響3:低酸素細胞放射線増感剤およびホウ素中性子捕捉療法剤
14.放射線の生体への影響4:最近の進歩について1
15.放射線の生体への影響5:最近の進歩について2
16.期末試験(到達目標3の一部評価)

評価

出席率80%以上の者に対し,到達目標の2項目がそれぞれ60%以上達成されている場合をもって合格とする.中間試験1(30%),中間試験2(30%),期末試験(40%)で評価する.

JABEE合格

成績評価と同じ.

JABEE関連

本学科教育目標(C),(D)に対応する.

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

受講者に講義資料を配付する予定(教科書を指定する場合もある).

参考資料

特に指定しない.

連絡先

野地(化生棟803, 088-656-7528, noji@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日15:30-17:00
堀(M棟821, 088-656-7514, hori@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日11:55-12:50

備考

1.原則として再試験は実施しない.
2.授業を受ける際には2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.