2011年度 工学部 知能情報工学科 昼間コース — [選択] 2年(前期)

力学系通論

Mechanics

非常勤講師・金城 辰夫

2単位

目的

基礎物理学で学んだ「力学」をふまえながら,さらに発展させ,工学上の問題を解くのに,基礎的な法則をどのように適用し,定式化すればよいかを習得する.

概要

まず,質点の力学の基本的な事柄を整理し,剛体の静力学を解説する. ついで,回転,平面運動,衝撃,振動など剛体の動力学へ発展させる. 講義の進展に合わせながら,実際の物体について,振動,機構部品の回転など具体的な例題を数多く示し,どのように法則を適用し,系が従うべき式を見いだせばよいかを解説する.

先行科目

基礎物理学 / 基礎物理学f·力学概論

要件

基礎物理学の「力学」を履修しているものとする.

目標

1.質点の運動について運動方程式を書き,基本的な方程式を解くことができる.
2.力学的エネルギー,運動量の概念を理解し,実際上の問題に応用できる.
3.剛体のつり合い,平面運動について解明できる.
4.力学的振動の基礎を理解する.

計画

1.基本概念
2.質点の静力学
3.剛体のつりあい1
4.剛体のつりあい2
5.重心
6.質点の運動学(変位,速度,加速度)
7.質点の動力学1(運動の方程式)
8.質点の動力学2(エネルギー,運動量,力積)
9.剛体の運動学(慣性モーメント,回転)
10.剛体の動力学1(固定軸回りの回転,平面運動)
11.剛体の動力学2(角運動量,衝撃)
12.力学的振動1(自由振動,単振り子)
13.力学的振動2(減衰振動,強制振動)
14.演習
15.質疑応答
16.定期テスト

評価

期末試験の成績と授業への取組み状況を総合して行う.

JABEE合格

期末試験の成績と授業への取組み状況を総合して行う.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

ノート講義

参考資料

ベアー/ジョンストン(長谷川節訳)工学のための力学(上,下)ブレイン図書

連絡先

金城(連絡先未登録)

備考

1.微分および積分の初歩の知識が必要.
2.[平常点]と[期末試験の成績]の割合は3:7とする.
3.授業を受ける際には,2 時間の授業時間毎に2 時間の予習と2 時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.