2011年度 先端技術科学教育部 システム創生工学専攻 知能情報システム工学コース 博士後期課程 — [選択]

自律適応システム工学

Autonomous Adaptive Systems Engineering

教授・小野 典彦, 准教授・最上 義夫

2単位

形態

ポートフォーリオ

目的

自律性および適応性を有する真に知的な知能システムの創発的設計方法論を理解する上で基礎となる基本概念,原理および方法を修得する.

概要

近年,外界との相互作用を通し,その性能を自律的かつ適応的に改善する能力を有する知能システムの設計方法論に関する研究が展開されている.本講義では機械学習および進化計算を主たる要素技術とする自律的かつ適応的な知能システムおよびそれらの集団により構成されるマルチエージェントシステムの創発的設計方法論について解説する.

キーワード

自律適応システム,創発的設計,強化学習,進化計算,マルチエージェントシステム

目標

1.強化学習,進化計算,遺伝プログラミング,ニューラルネットなどの要素技術とそれらの融合に基づく自律的かつ適応的な知能システムおよびマルチエージェントシステムの創発的設計方法論の概要ならびに応用の可能性と限界を理解する.

計画

1.自律適応システムの創発的設計
2.創発的設計の基礎:強化学習 (1)
3.創発的設計の基礎:強化学習 (2)
4.創発的設計の基礎:進化計算 (1)
5.創発的設計の基礎:進化計算 (2)
6.創発的設計の基礎:遺伝プログラミング
7.創発的設計の基礎:ニューラルネット
8.強化学習に基づく自律適応システムの創発的設計 (1)
9.強化学習に基づく自律適応システムの創発的設計 (2)
10.進化型ニューラルネットに基づく自律適応システムの創発的設計 (1)
11.進化型ニューラルネットに基づく自律適応システムの創発的設計(2)
12.遺伝プログラミングに基づく自律適応システムの創発的設計
13.共進化に基づく自律適応システムの創発的設計
14.マルチエージェントシステムの創発的設計 (1)
15.マルチエージェントシステムの創発的設計 (2)

評価

レポートにより評価する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

授業中に紹介する.

参考資料

授業中に紹介する.

連絡先

小野(D棟106, 088-656-7509, ono@is.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日 15:00∼17:30
最上(D102, 088-656-7505, moga@is.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 15:00∼18:00 (年度ごとに学科の掲示を参照すること)

備考

1.授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.
2.授業計画1∼15に関しては,レポートにより達成度評価を行なう.