生体分子機能設計
Biofunctional Design of Biomolecules
形態
講義
目的
生体分子ミメティックスの哲学に基づく生体分子機能設計について講述し,討論する.
概要
生体分子ミメティックスのモレキュラー・ディスクリプター(分子要素)としての具体的な生物活性分子の分子機能設計に関わる戦略的メディシナルケミストリーの原理を学ぶ.その応用として医薬品開発の研究戦略についてケーススタディから実践力を養う.更にEvo-Devo的視点から病気を生涯発達における事象としてダイナミックに捉え,その視点に立った次世代治療薬の設計についても討議する.
キーワード
生体機能設計,生体分子ミメティックス,構造活性相関
目標
1. | 生体分子ミメティックスに基づく分子機能設計学としてのメディシナルケミストリーを理解する. |
2. | メディシナルケミストリーの原理と応用としての医薬品開発研究ができる能力. |
3. | ヒトに関わる医薬品開発における生命倫理についての問題点を理解する. |
計画
1. | 生体分子機能設計とは |
2. | 生体分子ミメティックスとそのモレキュラー・ディスクリプター(分子要素) |
3. | モレキュラー・ディスクリプターとしての生物活性分子の分子機能設計 |
4. | 分子機能設計学としてのメディシナルケミストリーについて.課題レポート1 |
5. | メディシナルケミストリー:リード化合物の発見 |
6. | メディシナルケミストリー:構造活性相関.課題レポート2 |
7. | 課題レポート1と2についての討論 |
8. | メディシナルケミストリー:ファーマコフォアおよびファーマコフォア要素の決定 |
9. | メディシナルケミストリー:ファーマコダイナミックスとファーマコカイネティックス |
10. | メディシナルケミストリー:臨床試験 課題レポート3 |
11. | メディシナルケミストリー:課題レポート3について,生命倫理を含めた討論 |
12. | メディシナルケミストリー:ケーススタディ1 (高脂血症薬) |
13. | メディシナルケミストリー:ケーススタディ2 (癌治療薬) |
14. | メディシナルケミストリー:ケーススタディ3 (次世代治療薬 ``Boron Trace Drug''の夢).課題レポート4 |
15. | 課題レポート4について,生命倫理を含めた討論 |
16. | 総合討論とまとめ |
評価
課した全課題レポートで評価する.
教科書
授業中に紹介する
参考資料
授業中に紹介する
連絡先
堀(M棟821, 088-656-7514, hori@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 月曜日11:55-12:50
備考
授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが授業の理解と単位取得のために必要である.