2011年度 薬科学教育部 博士前期課程 旧カリキュラム — 隔年(前期)

2011年度 薬科学教育部 博士後期課程 — 隔年(前期)

薬物代謝学特論

Drug Metabolism and Therapeutics

准教授・笠原 二郎

2単位

目的

主要な中枢神経変性疾患や精神神経疾患の病態と発症機序を理解する.さらに,その薬物療法と治療法およびそれらの問題点等を理解することを目標とする.

概要

・はじめに学部レベルで修得しておくべき脳の構造と機能に関する分子基盤の概略を復習します. ・次に,教員が準備する英語論文教材(主としてレビューやACNPの教材)を軸として学生の発表担当を決めます. ・担当学生(講義1コマ当たり3-4名)はこれらの教材を利用して内容をまとめ,パワーポイントや配布プリントを使って発表します. ・発表内容に対して,全員で質疑応答を行います.

注意

中枢神経疾患に関する英語論文の読解力をつけるため,沢山の論文教材を提示します.また発表はプレゼンテーションの訓練と位置づけます.

計画

1.講義概要説明・中枢神経系の構造と機能
2.中枢神経薬理の分子構造基盤
3.脳血管の構造と機能
4.虚血性脳疾患の病態と薬物療法
5.脳動脈瘤の病態と薬物療法
6.水頭症の発生機序と薬物療法
7.パーキンソン病の病態と薬物療法
8.アルツハイマー病の病態と治療法
9.気分障害の病態と薬物療法(不安・ストレス性障害)
10.気分障害の病態と薬物療法(うつ病)
11.統合失調症の病態と薬物療法
12.依存症の病態と治療法
13.てんかんの分類・病態と治療法
14.精神疾患の動物モデルと薬物スクリーニング
15.総復習
16.定期試験

評価

出席,受講態度,レポート(発表内容と質疑応答)及び試験で評価します. 再試験は実施しません.

連絡先

笠原(薬学部5階西, 088-633-7278, awajiro@ph.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

1.平成24年度前期開講
2.講義資料は適宜配布し,参考図書も必要に応じて紹介します.