2011年度 薬科学教育部 博士前期課程 旧カリキュラム — 隔年(前期)

2011年度 薬科学教育部 博士後期課程 — 隔年(前期)

衛生化学特論

Pharmaceutical Health Chemistry

教授・德村 彰, 准教授・田中 保

2単位

目的

衛生薬学分野で最近注目を集めている話題として,1)酸化ストレスが生体におよぼす障害と,2)生体内におけるリン脂質の役割の二つを採りあげ,概説する.

概要

酸化ストレスと関連疾患,活性酸素によるリン脂質の酸化変性と疾患との係り,リン脂質の構造と機能およびその代謝異常と疾患との関連などについて,基礎から最新の研究にわたる内容を,生化学,分子生物学,病態生理学など様々な視点から講義する.

注意

後日,講義の日程と場所を通知します.

計画

1.授業ガイダンス
2.生体内での活性酸素発生機構
3.酸化ストレスによる細胞傷害と抗酸化性因子によるその防御
4.生体膜やリポタンパクリン脂質の酸化変性
5.生体膜脂質の構造と機能-1
6.生体膜脂質の構造と機能-2
7.脂質代謝異常と生活習慣病-1
8.脂質代謝異常と生活習慣病-2
9.脂質メディエーターの構造と機能-1
10.脂質メディエーターの構造と機能-2
11.脂質メディエーターの構造と機能-3
12.細胞内シグナル伝達に関与する脂質やその代謝物-1
13.細胞内シグナル伝達に関与する脂質やその代謝物-2
14.脂質の疾患バイオマーカーとしての役割-1
15.脂質の疾患バイオマーカーとしての役割-2
16.総復習

評価

出席,レポート及び受講態度を総合して評価します.(再試験) なし

備考

1.講義時に資料を配布し,参考書を紹介します.
2.平成23年度開講