2011年度 歯学部 口腔保健学科 学士課程 — [選択] 1年(後期), 2年(前期)

現代社会と福祉

教授・白山 靖彦, 非常勤講師・下泉 譲

4単位

形態

講義

一般目標

現代社会における福祉制度の意義や理念,福祉政策との関係について理解し,福祉制度の課題,発達過程,構成要素,関連政策について修得する.

授業概要

現代社会における福祉制度の意義や理念,諸制度を説明し,福祉制度の課題について認識させる.また,社会福祉の固有性に着目した論点を教授し,社会福祉夫基礎を説明する.

授業方法

講義形式(視聴覚教材,プリントを適宜用いる)

授業場所

1年後期 木曜1・2時限目 第7講義室,2年前期 火曜6・7時限目 第6講義室

注意事項

現代社会と福祉の授業では授業計画の「内容」の欄に各講義事項のキーワードを掲載している. ①受講者は各回のキーワードについて事前に予習して理解した内容を簡潔に纏めること. ②受講者は毎回受講後に学習成果を基にキーワードについて再度内容を簡潔に纏めること. また予習時の内容と復習時の内容を比較して学習成果を確認すること. ③試験は全講義数の2/3以上の出席を満たしている者に対して行う. ④予習,復習をすることが出席評価に含まれる.

行動目標 (到達目標)

1.現代社会における福祉制度の意義や理念,福祉政策との関係について説明できる.
2.福祉の原理をめぐる理論と哲学について説明できる.
3.福祉政策におけるニーズと資源について説明できる.
4.福祉政策の課題について説明できる.
5.福祉政策の構成要素について説明できる.
6.福祉政策と関連政策の関係について説明できる.
7.相談援助活動と福祉背施策の関連について説明できる.

授業計画

大項目中項目内容担当到達目標
1.現代社会における福祉制度と福祉政策福祉制度の概念と理念
導入,社会福祉定義,社会保障制度勧告,社会保障
白山1
2. 〃福祉政策の概念と理念
社会政策,福祉政策,社会福祉政策
3. 〃福祉制度と福祉政策の関係
政策効果とその有用性
4. 〃福祉政策と政治の関係
公的財源
5. 〃福祉政策の主体と対象
利用者,住民
6. 〃 〃
支援者
7.福祉の原理をめぐる理論と哲学福祉の原理をめぐる理論
社会福祉の拡大と変容
2
8. 〃 〃
社会福祉の固有性
9. 〃福祉の原理をめぐる哲学と倫理
自立支援,潜在能力
10. 〃 〃
福祉的自由
11.福祉制度の発達過程前近代社会と福祉
旧救貧法
3
12. 〃 〃
新救貧法
13. 〃 〃
慈善事業
14. 〃 〃
博愛事業
15. 〃 〃
相互扶助
16. 〃 〃
ミーンズテスト
17. 〃産業社会と福祉
福祉三法
18. 〃 〃
福祉六法
19. 〃 〃
ゴールドプラン
20. 〃 〃
エンゼルプラン
21. 〃 〃
障害者プラン
22. 〃 〃
関係八法改正
23. 〃現代社会と福祉
パラダイム転換
24. 〃 〃
社会福祉基礎構造改革
25. 〃 〃
26. 〃 〃
地域福祉の推進
27. 〃 〃
福祉サービス
28. 〃 〃
社会福祉法
29.福祉政策におけるニーズと資源需要とニーズの概念
福祉的需要,ニード
4
30. 〃資源の概念
報酬と用具,1年後期まとめ
31.福祉政策の課題福祉政策と社会問題
貧困,孤独
下泉 譲5
32. 〃 〃
失業,要援護
33. 〃 〃
偏見と差別
34. 〃 〃
社会的排除,リスク
35. 〃福祉政策の現代的課題
社会的包摂
36. 〃 〃
社会連帯
37. 〃 〃
セーフティネット
38. 〃福祉政策の課題と国際比較
北欧,ドイツ
39. 〃 〃
アメリカ,イギリス
40. 〃 〃
アジア
41.福祉政策の構成要素福祉政策の論点
効率性と公平性
6
42. 〃 〃
必要と資源
43. 〃 〃
普遍主義,選別主義
44. 〃 〃
自立と依存
45. 〃 〃
自己選択とパターナリズム
46. 〃 〃
参加とエンパワーメント
47. 〃 〃
ジェンダー
48. 〃 〃
福祉政策の視座
49. 〃福祉政策における政府の役割
福祉国家類型
50. 〃福祉政策における市場の役割
第三の道
51. 〃福祉政策における国民の役割
シチズンシップ
52. 〃福祉政策の手法と政策決定過程と政策評価
情報公開,NPM
53. 〃福祉供給部門
ボランティア,インフォーマル,社会福祉事業
54. 〃福祉供給過程
再分配,行財政
55. 〃福祉利用過程
スティグマ
56.福祉政策と関連施策福祉政策と教育政策
フリースクール
7
57. 〃福祉政策と住宅政策
高齢者居住安定法
58. 〃福祉政策と労働政策
失業対策,障害者雇用
59.相談援助活動と福祉政策の関係福祉供給の制作過程と実施
サービス供給過程
8
60. 〃
生活支援システム,2年前期まとめ

成績評価の方法

筆記試験(中間,期末)を実施し,100点満点で60点以上を合格とする.

再試験

必要に応じて実施する.

教科書,参考書

新・社会福祉養成講座 第4巻 現代社会と福祉 中央法規出版

参考資料

福祉小六法 中央法規出版

連絡先

白山(088-633-9241, shirayama@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
下泉(連絡先未登録)