早期体験実習
Early Exposure
形態
実習
授業目的
早期体験実習は,歯学部に入学して間もない学生を対象に,早期に歯科医師としての自覚や倫理感をもたせるとともに,実際の歯科医療の現場を見学することによって,これから学ぶ歯科基礎および臨床科目に対する学習意欲の向上をめざすことを目的として,平成6年度から導入された科目である.<br>方法としては,1グループ4人の班に分かれて,毎週金曜日の午前,徳島大学病院(歯科部門)の13診療科(部)等を1診療科ずつ13週かけて廻り,歯科臨床の概要を把握する.更に,実習日の1日は高齢者福祉施設において口腔保健学科教員が行う「お口の健康長寿教室」に同行し,教員の補助を行う.<br>一般目標 <br> 歯科医療全般を理解し,医療人としての目的意識を持つために,歯科臨床外来を見学・体験する .<br>行動目標(到達目標)<br> 1) 各診療室外来における歯科治療の概要を説明する.<br> 2) 診療室での院内感染対策の概要を説明する.<br> 3) 診療室での医療安全対策の概要を説明する.<br> 4) 歯科診療におけるチーム医療を説明する.<br> 5) 歯科学の基礎的知識と歯科臨床との結びつきを概説する.<br> 6) 歯科医師,歯科衛生士になるために必要な事項の要点を概説する.<br> 7) 医療人としての目標を概ね設定する.<br> 8) 基本的マナーを守る.<br> 9) コミュニケーション力を養う.<br> 10)ホスピタリティー・マインドをもって対応する.
授業概要
各診療科(部)で,下表の実習カリキュラムを用意している.班分け表ならびに日程表は別途に配布する.4月上旬に説明会を行う.
授業方法
実習
授業場所
徳島大学病院歯科診療棟,学外高齢者福祉施設
授業計画
回 | 項目 | 担当 |
---|---|---|
1. | 病院での実習の心がまえ | 副病院長 |
2. | 歯科医師となる自覚を促すため,保存診療の見学および補助を行う | 歯科保存学第一 |
3. | 保存治療の概略説明およびプラークコントロール相互実習 | 歯科保存学第二 |
4. | 総義歯治療の流れ(スライド),臨床見学 | 歯科補綴学第一 |
5. | 補綴科の診療見学,簡単な印象採得および模型製作 | 歯科補綴学第二 |
6. | 外来および病棟での診療の見学,口腔内科疾患について概説 | 口腔外科学第一(口腔内科) |
7. | 口腔外科的疾患の概要をスライドで説明し,外来・病棟を見学する | 口腔外科学第二(口腔外科) |
8. | 矯正科外来見学と矯正治療の概説 | 歯科矯正学 |
9. | 小児歯科学概論説明,小児歯科診療室見学・体験,心理テストの実施 | 小児歯科学 |
10. | 歯科における画像診断,外来見学 | 歯科放射線学 |
11. | 全身疾患を有する患者の歯科治療を見学 | 歯科麻酔学 |
12. | 総合歯科診療部での歯科治療の見学 | 総合診療歯科学 |
13. | 高次歯科診療部における治療の見学 | 高次歯科診療部 |
14. | 歯科衛生室における口腔疾患予防と口腔健康管理の見学 | 歯科衛生室 |
15. | 地域福祉体験学習(「お口の健康長寿教室」における補助) | 口腔保健学科 |
成績評価の方法
体験内容についての日誌およびレポートを提出し,それを評価する.
WEBページ
備考
1∼15回:班分け表,日程表並びに地域福祉体験学習に関する詳細は別途配布する.4月上旬に説明会を行う.