歯科放射線学
Oral & Maxillofacial Radiology
形態
講義
一般目標
歯科診療の診断に必要な放射線を有効かつ安全に利用するための知識と技能,さらにはチーム医療に必要な基本的手技を習得する.
授業概要
放射線の性質,影響,防護を理解したうえで,歯,口腔顎顔面領域の画像検査の種類,特徴,適応を学習する.
授業方法
講義形式(視聴覚教材,プリントなどを適宜用いる.)
授業場所
木曜2時限目 第6講義室
注意事項
歯科放射線学の授業では授業計画の「内容」の欄に各講義事項のキーワードを掲載している. ①受講者は各回のキーワードについて事前に予習して理解した内容を簡潔に纏めること. ②受講者は毎回受講後に学習成果を基にキーワードについて再度内容を簡潔に纏めること. また予習時の内容と復習時の内容を比較して学習成果を確認すること. ③試験は全講義数の2/3以上の出席を満たしている者に対して行う. ④予習,復習をすることが出席評価に含まれる.
行動目標 (到達目標)
1. | 放射線の基礎的知識を理解する. |
2. | 歯科用エックス線装置の種類を列挙できる. |
3. | エックス線撮影時に必要な器材を列挙できる. |
4. | 口内法エックス線撮影について説明できる. |
5. | パノラマエックス線撮影について説明できる. |
6. | エックス線フィルムの写真処理と管理を説明できる. |
7. | CT,MRI,デジタルエックス線撮影について説明できる. |
8. | 放射線治療とその実際について説明できる. |
9. | 放射線治療患者の口腔管理について説明できる. |
10. | 放射線防護について説明できる. |
授業計画
回 | 大項目 | 中項目 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 放射線の基礎 | 歯科放射線学概論 | 歯科放射線学の意義,電気の知識,物質の構造,放射線と放射能 | 誉田 | 1 |
2. | 〃 | 放射線とX線 | エックス線の性質,物質の透過性,エックス線の利用 | 〃 | 〃 |
3. | 検査法 | 歯科用X線装置 | エックス線装置の基本構造 | 〃 | 2 |
4. | 〃 | 〃 | 各種エックス線装置,撮影用器材 | 〃 | 3 |
5. | 〃 | 口内撮影法の補助 | 歯のエックス線写真,各種撮影法 | 尾崎 | 4 |
6. | 〃 | 〃 | 頭部の固定,フィルムの位置づけ | 〃 | 〃 |
7. | 〃 | 口外撮影法の補助 | パノラマエックス線撮影法,各種の顎,顔面および頭部の撮影法 | 細木 | 5 |
8. | 〃 | フィルムの現像と管理 | フィルムの現像処理,自動現像,インスタント現像 | 尾崎 | 6 |
9. | 〃 | 〃 | フィルムの管理と保管 | 〃 | 〃 |
10. | 〃 | 特殊画像検査法 | 核医学的検査法 | 細木 | 7 |
11. | 〃 | 〃 | CT,MRI,超音波診断,デジタルエックス線撮影法 | 〃 | 〃 |
12. | 放射線治療 | 放射線治療の知識 | 放射線感受性,放射線による口腔癌治療の実際 | 伊賀 | 8 |
13. | 〃 | 〃 | 副作用,治療中の口腔管理 | 〃 | 9 |
14. | 放射線管理 | 放射線防護と管理 | 放射線被曝,防護用具 | 細木 | 10 |
15. | 〃 | 〃 | 被曝線量測定器,職業上の防護と患者防護 | 〃 | 〃 |
成績評価の方法
筆記試験により行う.100点満点で60点以上を合格とする.
再試験
必要に応じて行う.
教科書,参考書
最新歯科衛生士教本「歯科放射線」 全国歯科衛生士教育協議会編 医歯薬出版
参考資料
標準歯科放射線学 第2版 西連寺永康監修 医学書院
歯科放射線学 第4版 古本啓一ら 医歯薬出版
WEBページ
連絡先
伊賀 弘起(iga@dent.tokushima-u.ac.jp/5F口腔保健学科・教授室/633-7963)
- オフィスアワー: 月∼金17:00∼18:00
誉田 栄一 (honda@dent.tokushima-u.ac.jp/臨床研究B棟2F 歯科射線学講座・教授室/633-7360)
- オフィスアワー: 月∼金16:30∼17:30
尾崎 和美 (ozaki@dent.tokushima-u.ac.jp/6F口腔保健学科・第2研究室/633-9309)
- オフィスアワー: 月∼金17:00∼18:00
細木 秀彦 (hidehiko@dent.tokushima-u.ac.jp/臨床研究B棟2F 歯科放射学講座・第2研究室/633-7362)
- オフィスアワー: 月∼金16:30∼17:30