2011年度 歯学部 口腔保健学科 学士課程 — [必修] 1年(後期), 2年(前期)

歯科衛生士概論

Outline of Dental Hygienist

教授・日野出 大輔, 教授・伊賀 弘起, 教授・尾崎 和美, 教授・松山 美和, 准教授・吉岡 昌美, 講師・中道 敦子, 助教・星野 由美, 講師・大石 美佳, 助教・藤原 奈津美

2単位

形態

講義

一般目標

歯科衛生士の業務と役割についての知識を習得する.

授業概要

歯科衛生士の歴史,法的性格と業務内容の要点,さらに歯科保健医療に携わる様々な職種や歯科医療経済について理解させる.また,歯科衛生士としての心構えやその業務の展開,英語によるコミュニケーション能力を養成する.さらに口腔保健・医療を実践する上で不可欠な歯科医療倫理について,実例を挙げながら教授する.

関連科目

衛生行政

授業方法

講義形式 スライド,プリントなどを適宜用いる.
小グループディスカッション,ロールプレイなど(パソコンとプロジェクターを用いて発表)

授業場所

(1年次後期) 金曜 7時限目 第7講義室
(2年次前期) 金曜 7時限目 第6講義室

注意事項

本授業では授業計画の「内容」の欄に各講義事項のキーワードを掲載している. ①受講者は各回のキーワードについて事前に予習して理解した内容を簡潔にまとめること. ②受講者は毎回受講後に学習成果を基にキーワードについて再度内容を簡潔にまとめること. また予習時の内容と復習時の内容を比較して学習成果を確認すること. ③試験は全講義数の2/3以上の出席を満たしている者に対して行う. ④予習,復習をすることが出席評価に含まれる.

行動目標 (到達目標)

1.歯科医療の概要を説明できる.
2.歯科衛生士の活動内容の歴史と将来像を述べることができる.
3.歯科衛生士法を説明できる.
4.歯科診療所,病院に勤務する歯科衛生士の業務および責務について説明できる.
5.地域歯科保健活動での歯科衛生士の業務および責務について説明できる.
6.歯科関連職種の役割と協力関係を説明できる.
7.一般歯科臨床における業務内容と診療所の構成を説明できる.
8.患者の権利を説明できる.
9.患者と医療従事者との望ましい関係,信頼関係の重要性を説明できる.
10.医療面接,患者接遇の基本を説明できる.
11.インフォームドコンセントの定義と重要性を説明できる.
12.セカンドオピニオンの定義と重要性を説明できる.
13.リスクマネージメントについて説明できる.
14.歯科医療経済を述べることができる.
15.英語によるコミュニケーションを図る

授業計画

大項目中項目内容担当到達目標
1.序論
歯と口の健康づくりと歯科衛生士
日野出1,2
2.歯科医学史歯科衛生士の歴史
歯科医療の歴史
3. 〃 〃
歯科衛生士の活動内容の歴史
4.歯科衛生士関連法規と関連職種歯科衛生士法
歯科衛生士法と法的責任1
3
5. 〃 〃
歯科衛生士法と法的責任2
6. 〃 〃
歯科衛生士教育と養成機関
7. 〃歯科関連職種
歯科関連職種の役割と協力関係
6
8.歯科衛生士の役割歯科診療
歯科診療所の構成,設備
尾崎4,7
9. 〃 〃
歯科診療所,病院における業務
星野4
10. 〃地域保健活動
地域歯科保健活動
保健所,市町村保健センターでの業務
吉岡5
11. 〃海外の歯科医療,歯科衛生士
海外の歯科医療の現状
アメリカ合衆国,その他の国の歯科衛生士
3
12.歯科衛生士業務の展開PBL課題
シナリオ提示
中道, 星野,藤原2-6
13. 〃 〃
小グループディスカッション
14. 〃 〃
発表
15. 〃 〃
フィードバック
16.歯科衛生士として必要な心構えと知識・技能患者の権利
インフォームドコンセント
セカンドオピニオン
伊賀8,11,12
17. 〃 〃
個人情報保護
8,9
18. 〃患者接遇
医療面接の基本
9,10
19. 〃 〃
医療面接の実際
伊賀 ,大石
20. 〃リスクマネージメント
歯科医療におけるリスクマネージメント1
尾崎13
21. 〃 〃
歯科医療におけるリスクマネージメント2
22. 〃英語コミュニケーション
自己紹介,挨拶,電話の対応など
松山15
23. 〃 〃
歯科医院にて(1)
24. 〃 〃
歯科医院にて(2)
25. 〃 〃
英会話の実践
26.歯科医療経済日本の医療・歯科医療と医療経済
日本の医療経済政策
先進諸国の中の日本の歯科医療費
口腔の健康と医療費削減
日野出14
27.歯科衛生士としての業務主要な歯科衛生士業務の概要
歯科予防処置,歯科保健指導,歯科診療補助
星野7
28. 〃業務の実際
歯科診療所業務の実際
藤原4
29. 〃
病院歯科業務の実際
中道
30. 〃
地域歯科保健活動における業務の実際
5

成績評価の方法

1年次の講義終了時点で中間試験を行い,さらに全講義終了後,筆記試験を行って合否判定を行う.
評価は100点満点で60点以上を合格とする.

再試験

必要に応じて行う.

教科書,参考書

教科書は使用しないが,下記に示す参考書など,できるだけ多くの関連書ならびに雑誌を参考にするとよい.

参考資料

歯科衛生士概論 新歯科衛生士教本第2版,医歯薬出版,2001

国民衛生の動向,厚生統計協会,2005

歯科医療白書,日本歯科医師会,2003

最新歯科衛生士教本 歯科英語 医歯薬出版 ,2007

連絡先

日野出(088-633-7543, hinode@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月∼金17:00∼18:00 / 6F口腔保健学科・教授室
伊賀(口腔保健学科・教授室, 088-633-7963, iga@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月∼金17:00∼18:00 / 6F口腔保健学科・教授室
尾崎(088-633-9309, ozaki@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月∼金17:00∼18:00 / 6F口腔保健学科・教授室
吉岡(088-633-9171, masami@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月∼金17:00∼18:00 / 6F口腔保健学科・第1研究室室
大石(088-633-9181, mi@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月∼金18:00∼19:00 / 6F総合歯科・医局
中道(088-633-7898, dh-nakamichi-0702@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月∼金17:00∼18:00 / 5F口腔保健学科・第3研究室
星野(088-633-7898, star-dh-hoshino7@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月∼金17:00∼18:00 / 5F口腔保健学科・第3研究室
藤原(088-633-7898, nfujiwara@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

1.1∼15回: 1年次後期 木曜 2時限目
2.16∼30回: 2年次前期 金曜 7時限目