歯科補綴学(2)A 講義
Fixed Prosthodontics
形態
講義
授業目的
顎口腔機能について理解し,障害がある場合に主として固定性の補綴物により回復するために必要な検査,診断,治療法を学習する.
授業概要
冠橋義歯学(クラウン・ブリッジ)の総論,つまり歯と歯周組織で咬合力を負担する様式の歯科補綴学に関する学理と術式の基本的事項について修得する.冠橋義歯学(クラウン・ブリッジ)の各論,つまり最も基本である金属冠及び橋義歯の構造,適応症,目的,臨床的意義,要件,製作法について修得するとともに,顎機能障害(顎関節症)について基本的事項を理解する.
授業テーマ
咬合と顎口腔機能の回復,維持,増進
授業方法
講義形式 スライド,プロジェクターを適宜用いる.
授業場所
第3講義室
注意事項
歯科補綴学(2)Aでは15回の授業で毎回の講義資料をWEBページを用いて公開する.
①受講者は各回の講義資料を閲覧し事前に予習して理解した内容を簡潔に纏めること.
②受講者は毎回受講後に学習成果を基に講義資料を復習し,学習の成果を確認すること.
③試験は全講義数の2/3以上の出席を満たしている者に対して行う.
④予習,復習をすることが出席評価に含まれる.
到達目標(<>はコアカリ対応)
1. | 歯質欠損に対する歯冠修復の臨床的意義を説明できる. | <F-3-4)-(1)-①> |
2. | 修復材料と修復法の種類と特徴およびその適応を説明できる. | <F-3-4)-(1)-②> |
3. | 修復法に関する模型上での基本的操作ができる. | <F-3-4)-(1)-③> |
4. | 修復に必要な前処置の目的と意義を説明できる. | <F-3-4)-(1)-④> |
5. | 研究模型と作業模型の製作方法を説明できる. | <F-3-4)-(1)-⑨> |
6. | 橋義歯の意義と具備条件を説明できる. | <F-3-4)-(2)-①> |
7. | 橋義歯の種類と特徴を説明できる. | <F-3-4)-(2)-②> |
8. | 支台装置とポンティックの選択,特徴および製作法を説明できる. | <F-3-4)-(2)-③> |
9. | 橋義歯における支台歯形成の方法を説明できる. | <F-3-4)-(2)-④> |
10. | 橋義歯の製作に必要な材料の特性と各基本的操作を説明できる. | <F-3-4)-(2)-⑥> |
11. | 橋義歯の製作のための咬合採得に用いる材料と方法を説明できる. | <F-3-4)-(2)-⑦> |
12. | 橋義歯の設計を適切にできる. | <F-3-4)-(2)-⑪> |
13. | 顎関節の構造と機能を説明できる. | <F-2-1)-⑤> |
14. | 下顎の随意運動の基本を説明できる. | <F-2-1)-⑥> |
15. | 咀嚼の意義と制御機構を説明できる. | <F-2-2)-⑥> |
16. | 顎関節疾患の種類と特徴を説明できる. | <F-2-4)-(4)-①> |
17. | 顎関節疾患(外傷,脱臼,顎関節症,顎関節強直症)を概説できる. | <F-2-4)-(4)-②> |
18. | 咬合異常と咀嚼障害の原因と診察,検査,診断および治療方針を説明できる. | <F-2-4)-(8)-①> |
授業計画
回 | 大項目 | 中項目 | 内容 | 担当 | 到達目標 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 歯冠補綴 | 冠橋義歯学総論 | 概説,歴史,要件 | 西川 | 1,2 |
2. | 〃 | 金属冠 | 種類,適応,支台形態 | 〃 | 2,4 |
3. | 〃 | 前装冠 | 〃 | 〃 | 〃 |
4. | 〃 | 間接法術式1 | 印象採得,作業模型 | 〃 | 3,5 |
5. | 〃 | 間接法術式2 | 蝋型採得,埋没 | 〃 | 3 |
6. | 〃 | 間接法術式3 | 鋳造,調整,装着 | 〃 | 〃 |
7. | 〃 | 陶材・非金属材料 | 種類,適応 | 細木 | 2 |
8. | 〃 | 咬合概論 | 下顎位,下顎運動,咬合器 | 坂東 | 14,15 |
9. | 橋義歯 | 橋義歯1 | 概説,構造,名称 | 竹内 | 6,7 |
10. | 〃 | 橋義歯2 | ポンティック,支台形態 | 〃 | 8,9 |
11. | 〃 | 橋義歯3 | 診断,設計 | 〃 | 12 |
12. | 〃 | 橋義歯4 | 製作,術式 | 〃 | 10,11 |
13. | 顎機能 | 咬合と顎機能障害 | 概説 | 中野 | 16,17 |
14. | 〃 | 顎関節症1 | 診断 | 竹内 | 17,18 |
15. | 〃 | 顎関節症2 | 治療 | 〃 | 〃 |
成績評価の方法
冠橋義歯学について筆記試験を行い,100点満点で60点以上を合格とする.歯科補綴学(2)の単位は歯科補綴学(2)A・B講義,歯科補綴学(2)実習の全科目の成績を総合評価して認定する.
再試験
行う.
教科書,プリント,参考書
参考書:クラウン・ブリッジ補綴学 第3版,医歯薬出版,2004
参考書:クラウンブリッジテクニック,医歯薬出版,2008
参考書:イラストレイテッド・クリニカルデンティストリー 3,医歯薬出版,2001
参考書:標準クラウン・ブリッジ補綴学,医学書院,1989
参考書:顎関節症入門,医歯薬出版,2001
参考書:顎関節症,永末書店,2003
WEBページ
連絡先
- オフィスアワー: (月水金17:00∼18:00/2F2補綴・第3研究室)
- オフィスアワー: (火水金17:00∼18:00/2F2補綴・第2研究室)
- オフィスアワー: (月水金17:00∼18:00/2F補綴科資料室)