臨床心理学
Clinical Psychology
形態
講義
一般目標
臨床心理学の理論と実際の基礎を学習することを目標とする．
授業概要
他者の気持ちを理解し，共感し，自分の気持ち，考えを伝える能力は，患者，他職種とのコミュニケーションの上で，非常に重要である．また，心と身体は密接につながっており，身体的問題の理解に際して，その心理的側面の理解は不可欠である．したがって「心の問題」の理解と制御を扱う臨床心理学の基礎の習得は，ヘルスバイオサイエンスを基盤とする医学，歯学，薬学，栄養学，保健学領域において重要と言える．そこで，本講義では，臨床心理学の定義，対象，方法(代表的な心理検査，心理療法)について，初学者を考慮して，その基礎を概説する．
授業方法
講義形式．映像教材などを用いて，臨床心理学の理論と実際の基礎を学ぶ．
授業場所
常三島キャンパス総合科学部1号館または共通教育5号館(未定)
注意事項
本講義は，歯学科，口腔保健学科，保健学科，栄養学科，薬学科との合同の集中講義である．私語厳禁(他の受講生に迷惑)．
行動目標 (到達目標)
| 1. | 臨床心理学の理論と実際の基礎を理解する |
授業計画
| 回 | 大項目 | 中項目 | 担当 |
|---|---|---|---|
| 1. | 臨床心理学とその対象 | 不安障害など | 佐藤 |
| 2. | 臨床心理学における測定方法 | 質問紙法，投映法など | 福森 |
| 3. | 無意識を重視する心理療法 | 催眠療法，精神分析，分析心理学 | 原 |
| 4. | すべての心理療法の基礎 | クライエント中心療法 | 〃 |
| 5. | 発達障害とその支援 | 〃 | |
| 6. | 臨床心理学的コミュニケーション総説 | 非言語的コミュニケーション | 福森 |
| 7. | 〃 | 言語的コミュニケーション | 〃 |
| 8. | 行動療法 | 系統的脱感作法，オペラント技法 | 境 |
| 9. | 不登校・ひきこもりへの支援 | 〃 | |
| 10. | 非行への支援 | 〃 | |
| 11. | うつ病に対する認知療法，認知行動療法 | 佐藤 | |
| 12. | 心身症に対する認知行動療法 | 摂食障害，歯科心身症等 | 〃 |
| 13. | 外傷経験時の心理的問題とその支援 | 概説 | 内海 |
| 14. | 外傷後ストレス障害への心理療法 | 持続エクスポージャー法を中心に | 〃 |
| 15. | 遊戯療法 | 虐待，外傷後ストレス障害との関連において | 〃 |
| 16. | 試験 | 佐藤・内海 |
成績評価の方法
筆記試験．100点満点で60点以上のものを合格とする．
再試験
行わない．
教科書，参考書
教科書:使用しない．
参考書:適宜，紹介する．
WEBページ
連絡先
satoken@ias.tokushima-u.ac.jp