2011年度 医学部 保健学科 看護学専攻 学士課程 保健学科.看護学専攻 — [選択] 2年

ケアマネージメント

Introduction to Care Management

准教授・松下 恭子, 講師・藤井 智惠子, 助教・岡久 玲子

1単位

目的

さまざまな健康レベルの対象に,地域看護(在宅看護)を実践していくために必要なケアマネジメント,およびケアマネジメントの基盤となる地域ケアシステムについて学習する.ケアマネジメントの実践に必要な能力(調整力·交渉力·社会資源に関する知識·ニーズをアセスメントする能力)等の構成要素について学習する.

概要

地域看護(在宅看護)を実践していくために必要な,ケアマネジメントの方法とケアマネジメントの基盤となる地域ケアシステムについて教授する.事例をケアマネジメントの視点で分析し,効果的に介入する方法について教授する.【オムニバス方式】ケアマネジメントの意義とプロセスについて教授し,グループワークと講義のまとめを行う(松下).ケアマネジメントの際に活用される社会資源について教授し,グループワークの際に助言を行う(藤井). 介護保険のしくみとケアプランについて(岡久)

キーワード

ケアシステム,連携,社会資源

注意

保健師国家試験受験資格必修の科目であるため,教科書·参考文献に目を通し事前学習すること.

目標

1.【一般学習目標】 1 ケアマネジメントの必要性と意義を理解する. 2 ケアマネジメントの方法とプロセスを理解する. 3 ケアマネジメントの実践に必要な能力について理解する.4 ケアマネジメントの視点から事例を捉える. 【個別行動目標】 1 ケアマネジメントの必要性と意義について述べることができる. 2 ケアマネジメントの方法について述べることができる. 3 ケアマネジメントのプロセスを述べることができる. 4 ケアマネジメントの実践に必要な能力について述べることができる.

計画

1.ケアマネジメントの意義(松下)
2.ケアマネジメントのプロセス(松下)
3.事例の提示
4.ケアマネジメントにおける社会資源について(藤井)
5.医療保険制度について(藤井)
6.高齢者を支える制度と社会資源(藤井)
7.医療保険制度について(1)(藤井)
8.医療保険制度について(2)(藤井)
9.介護保険製度について(介護保険のしくみ・介護保険の活用) (岡久)
10.介護保険におけるケアマネジメント,ケアプランの実際 (岡久)
11.地域包括支援センターの役割,介護予防ケアマネジメント (岡久)
12.事例によるグループワーク(1)
13.事例によるグループワーク(2)
14.事例によるグループワーク(3)
15.グループワークのまとめとケアマネジメントとケアマネジメントにおける看護職の役割(松下)
16.試験

評価

レポート課題,試験,授業への参加度も考慮して総合的に評価する.

再評価

再試験は1回のみ実施する.

教科書

櫻井尚子編 ナーシング・グラフィカ21 地域療養を支えるケア メディカ出版

松田正己他 標準保健師講座3 対象別地域看護活動 医学書院

厚生の指標 国民衛生の動向

参考資料

木下由美子編 エッセンシャル在宅看護学 医歯薬出版

連絡先

松下(保健学科3階, 088-633-9037, matusita@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 毎週火曜日 16:30∼18:00