2011年度 医学部 栄養学科 学士課程 栄養学科 — [必修]

臨床栄養学実習

Practice of Clinical Nutrition

教授・武田 英二, 准教授・竹谷 豊, 助教・山本 浩範, 助教・奥村 仙示

1単位

目的

患者の栄養管理を実施するために必要な,患者の病態理解,栄養アセスメントおよび栄養補給法の把握だけでなく,臨床現場で活動する医師,看護師,事務系職員,その他と相互理解を学習する.
1.病院との連携,協力関係
2.病棟における栄養管理も担える管理栄養士の養成
3.臨床現場(臨場感,生命に関わること)を体験する
4.コミュニケーションの構築(患者,医師,看護師,事務職員),信頼関係,チーム医療,インフォームド・コンセント

注意

実習態度について
1.臨床実習中は,指導医師の指示を守り,白衣を着用する.また,身だしなみ,態度,言葉づかいなどに注意する.
2.患者の診断,病状,治療内容などの秘密は,口外してはならない.
3.廊下歩行時,エレベーター使用時などには患者を優先する.
4.実習開始時間は厳重に守る.やむを得ず欠席あるいは遅刻する場合には,あらかじめ担当医師に必ず連絡すること.
5.清潔,滅菌,消毒,感染源などに注意し,患者ならびに自己の感染予防を心がける.
6.各病院の諸規定や規則を厳守する.

計画

1.3∼5人のグループが病棟で,医師の指導のもとで実習を行う.実習内容をまとめて報告会で発表する.
2.患者の診断,病態,治療法を理解する.
  • カルテ,問診,症状(自覚症状,他覚症状),臨床検査(正常値),治療法(手術,放射線療法,薬物療法,等)
3.栄養アセスメントを行う.
  • 食生活,身体計測(正常値),必要摂取エネルギー量把握,間接カロリメトリーを用いたエネルギー測定
4.栄養摂取量と補給法を知る.
  • 選択法,食事(約束食事せん,栄養計算),経腸栄養(適応,禁忌,種類,処方),経静脈栄養(適応,禁忌,種類,処方)
5.栄養教育,栄養指導法を理解する.
6.在宅医療(特別食,献立,実技)の方法を理解する.

教科書

「栄養管理のチーム医療」(武田英二,他,編集)文光堂,2006年

「実践臨床栄養学メモ」(武田英二,中屋 豊,高橋保子,共著)文光堂,2003年

連絡先

武田(088-633-7093, takeda@nutr.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日16時∼17時
竹谷(088-633-9597, taketani@nutr.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
山本(088-633-7235, yamamoto@nutr.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
奥村(088-633-9595, yamanaka@nutr.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

臨床実習に必要な知識
1.カルテを理解する:疾患の知識,医学用語,守秘義務
2.栄養素代謝と作用(栄養代謝テキスト,文光堂,1997)