2011年度 総合科学教育部 地域科学専攻 博士前期課程 地域創生分野 — [選択] 1年(前期), 2年(前期)

健康社会特論

教授・佐藤 充宏

2単位

目的

人口減少社会における地域の健康づくりのあり方を,健康を共通概念とした地域コミュニティ=クラブという地域文化形成過程を通して理解する.また,スポーツのもつ身体文化の意義を理解し,新たなコミュニティ再生の機能についても学習する.

概要

地域のスポーツ活動によって,個人生活に与えられる文化社会的な影響や,新たに形成される地域の関係性について社会学や健康・スポーツ科学の観点から検討し,地域住民の健康生活に向けての自立支援やコミュニティ再生に果たす役割について探究する.特に,身体論についても触れ,身体や運動が地域文化の形成に寄与する意義についても言及する.

キーワード

健康づくり事業,地域クラブ,社会関係資本

目標

1.健康な社会を形成するための社会関係資本整備のあり方を理解する

計画

1.身体と文化
2.スポーツとプレイと人間
3.人口減少社会における健康づくりによる地域再生
4.コミュニティ再生のデザイン:討論会
5.地域の健康づくりの政策-施策-事業
6.ドイツにみる地域スポーツクラブの機能
7.総合型地域スポーツクラブ育成事業
8.住民による「クラブづくり」の問題と課題
9.健康づくりとソーシャルキャピタル:討論会
10.高齢者の健康と地域支援
11.青少年のスポーツと健康
12.障害のある人と地域スポーツ
13.スポーツとコミュニケーション:討論会
14.健康な身体とメディア
15.地域生活と健康づくりに向けて
16.総括

評価

3回のレポートと課題シートにより総合的に評価する.

再評価

再試験はない.

教科書

適宜,資料を提供する.

参考資料

健康不安の社会学